NAC 香港ビジネス通信⑫ 採用面接時に企業が配慮すべきポイント
面接とは一方的に企業が人材を見極める場でしょうか。私はリクルートコンサルタントとして、面接とは人材が会社を見る場でもあると思っています。長く安定して気持ちよく働けそうな職場か、仕事内容が自分にあっているか、良い人間関係を築く事ができそうか等、面接時には人材側からも評価されていることを心にとめられてください。
最近は人材不足がより深刻化し、売り手市場が更に加速していますから、面接での対応で人材の興味を惹く事がより良い人材採用の第一歩と言えるかもしれません。そこで会社と人材の双方にとって面接を生産性の高いものにするために、香港での面接の注意点を少しご紹介させてください。
差別条例にご注意を!
香港では1996年に平等機会委員会という法定機関が設立され、性別、婚姻状況、妊娠、身体障害、家族状況、人種などの理由による差別の排除に努めています。そしてそれら各項目に差別条例があり、宗教、性別、年齢や家庭環境、健康状態などで採用選考を行う事は禁止されていますので、差別条例に抵触する恐れのある内容については、面接時にお気をつけください。
会社と担当職務の具体的な説明を!
我々エージェントからも人材に伝えていますが、より詳しい職務説明やチーム構成などを面接でお伝えいただいた方が、入社してからの齟齬が少なくなり、人材の定着率が高くなる傾向にあります。香港では日本よりも各人の担当職務の線引きが明確で、そこを越えての仕事を嫌う事が多々あります。面接では、入社後に担当する職務についてお互いの同意を得る場と考えていただきまして、詳しくご説明をくだされば幸いです。
面接の際にテストやスキルチェックを実施する手間を惜しまない!
例えばExcel使用のレベルや日本語でのメール作成のレベルなどはCVや口頭面接では判断しかねるものです。CVに書いている事を信用して良いのか、どこまでの知識があるのかなど面接時に口頭で確認をしても不安は残るでしょう。そこで、募集ポジションで必要なスキルの有無を判断する為に、面接時にテストを実施されるのも一つの手だと思います。面接時に「できる」と言われたことが実際に業務を任せると出来ない事があり、それが理由で離職や解雇となるケースも耳にします。それならテストや確認を事前に行うことで、その不安を少しでも払拭できますし、入社後の教育の指標にもなるのではないでしょうか。
面接と選考はスピーディに!
日本では採用選考は長い時間をかけじっくりと行われるものですが、香港でも同様にしてしまうと内定通知を出した時点で手遅れ、という事が多々ございます。人材不足の中、多くの企業が人材確保に躍起になっています。そこで迅速な書類選考と面接の実施は必須とお考えください。そして採用を決定されるなら、こちらもお早めに決断される方が良いでしょう。転職活動を活発にされている人材がほとんどなので、数社の選考が同時進行しています。そこで出遅れてしまうと採用するチャンスを逃してしまう事になりますので、そうならないようスピーディなご選考をお勧め致します。
面接だけではなくご採用の際の状況やご心配はケースバイケースで様々あると思います。弊社では単に人材のご採用のお手伝いをするだけではなく、企業と人材双方にとってより良いご縁を持っていただけるよう各企業様のご状況やニーズに耳を傾けまして、ベストなご提案を致したく日々励んでおります。
またグループ企業には会計・監査や会社設立のお手伝いのNAC GlobalとVISA申請代行や給与計算代行、労務コンサルのNACHRもございます。グループ一丸となって企業様の香港でのご繁栄をサポート致しておりますので、何かありましたら、いつでもご連絡をくださいませ。
Kingsway Personnel Ltd.
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