NAC 香港ビジネス通信④ 中国ビザ申請に関して
日本国パスポートに認められていた中国への査証免除(ビザ無し)での15日以内の入国・滞在が、新型コロナウイルスの蔓延防止を目的として、2020年3月10日より認められなくなり原則停止となりました。
現在(2024年5月10日時点)、商用目的で中国へ入国する場合、下記2種類のいずれかのビザを申請する必要があります。
1.中国商用ビザ(Mビザ)
商談・視察・契約などビジネスで中国に渡航される方のためのビザです。入国可能な回数は1回からマルチまで各種あり、最長30日間の中国滞在が可能です。申請には、必要情報を記載した申請書やパスポートのほかに、中国側受入企業からの招聘状、受入企業の登記証等が必要となります。
2. 中国就労ビザ(Zビザ)
中国にて90日以上の滞在かつ就労が伴う場合、就労ビザ(Zビザ)の取得が必要となります。Zビザは、一時入国用の査証で、中国入国後30日間で失効します。そのため、入国後30日以内に外国人就業許可証、居留許可の取得手続きを済ませる必要があります。申請には、必要情報を記載した申請書やパスポートのほかに、政府より発行された工作許可通知書、受入企業の登記証等が必要となります。また、就労する申請者の帯同家族(配偶者、子供を含める)のビザ申請は受理されています。
就労ビザ(Zビザ)申請者の帯同家族のビザ申請に関する情報を下記にまとめます。
ビザ:S1ビザ
対象者:Zビザ申請者の配偶者、両親、18歳未満の子供および配偶者の両親
必要書類:申請書、パスポート、写真、Zビザ申請者からの要請状、Zビザ申請者との関係証明書類
滞在期間:180日以上
*入国後30日以内に居留許可の取得が必要
3. 中国ビザの申請・発給
香港での中国ビザの申請時には必要書類の申請書、パスポート、香港IDカードおよび写真原本の提出が必要となります。
そのほかの必要書類はコピーで問題ありません。申請資料提出から発給までは約1週間かかりますが、事前の申請資料作成や書類準備にも時間が必要ですので、お早めのご準備をお勧めいたします。
Zビザの場合は、発行日から3カ月以内に中国へ入国する必要があります。Mビザの場合は、ビザの有効期間中であれば、いつでも中国へ入国できます。なお、ビザ申請者を受け入れる企業の所在地により、Zビザの申請受理状況およびZビザの帯同家族申請受理状況が若干異なりますので、具体的にはその企業の所在地にある外事弁公室に最新情報を確認する必要があります。
また、2021年9月1日から中国ビザの申請の際は、オンラインでのフォーム入力と申請者の指10本の指紋採取が義務づけられています。指紋採取を行った方は、次回の申請からビザセンターへの出頭が不要になります。
指紋採取については、以下の申請者は免除になります:
1) 14歳未満または70歳以上の方
2) 過去5年以内に同じパスポートで同じ大使館またはビザセンターにてビザ申請、指紋採取を行った方
3) 10本の指全てが欠けているか、指紋を持たない方
しかしながら、ビジネスや観光で訪中する外国人のビザ申請手続を軽減するために、指紋採取免除政策により、生体認証データ(10本の指紋)の採取免除が2023年8月から設置されており、2024年12月31日まで延長されています。
NAC HRでは、在香港の外国人向けの中国ビザ(就労ビザ・商用ビザ・帯同家族のビザ)の取得サポートを行っておりますので、いつでもお問合せください。なお、ビザを取得・保有している場合でも、最終的な入国の可否は出入国審査官の判断によりますこと、ご了承ください。
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