ど・ローカルグルメ「腹を鳴らせば」第22回

2020/07/22

dolocal
「良薬口に苦し」ここにアリ
う~ん、まず~い、もう一杯!!

houritu line

 

見るからにまずそうな色(笑)

見るからにまずそうな色(笑)

 これ、実は僕も改めて考えてみたら全然わからなくて、ネットで調べて出てきた国名がとても意外で驚いた。「世界三大料理」という言葉は非常に有名ではあるが、よくよく考えるとこの三つ目はもしかしたら僕は初めて知ったかもしれない。皆さんはいかがだろうか? 問題の答えは次回!!(最後まで読んでくれたらこっそり教えます。)

 さてさて、世界三大料理の一つと言われている我らが中華料理、ローカルグルメもおいしいものが本当に多いなぁと思うところではあるが、今回は逆に、中国ローカルグルメの中でも「まずい」ものを紹介しようかなんて思っている次第で。「おいしくない」んじゃなくて「まずい」んです。ローカルのご飯屋さんに行って、あーなんか口に合わなかったなということは正直まぁたまにあるかと思う。そういうレベルじゃなくて、ハナからまずいとわかっているものをご紹介。

様々な効能あり

様々な効能あり

 その名も「涼茶/liang2cha2」。中国に住んだことのある方なら外で何度か目にしたことがあるのではないだろうか。日本語的には「涼しいお茶」と書きはするが、決して涼しく飲めるものではない(マジで)。「涼茶」は数種類の漢方を調合されて作られたお茶で、身体の様々な不調に合わせて飲むことにより、身体の調子を整えてくれる飲み物なのである。

 僕がよく飲むのは、なんだか風邪ひきそうだなというときの駆け込み寺として、風邪に効くように調合してもらい飲んだりする。そもそも涼茶を注文するときは、メニューから選ぶというよりも、自分の不調の症状を伝えて、それに合わせて店主が選んで調合してくれる仕組みである。例えば風邪の症状の咳や喉の不調、消化不良、不眠などなど、とにかく様々な身体の不調に合わせて調合してもらうことができる。

いつもこのスタイル

いつもこのスタイル

 そして初めから言っている「まずい」という味だが、漢方臭さに苦味が混ざったとでも言ったらいいだろうか、他には代え難い味である。「涼茶」と書きはするが実は温かい飲み物で、冷めれば冷めるほど苦味が増してくるので、温かいうちに味わわず流し込むのがベター。

 体が不調なときにケミカルな薬は副作用が心配だったりするが、涼茶の副作用(?)と言えば、あの苦さから思わず立ってしまう鳥肌(笑)。

 僕は初めて飲んだのがいつかすっかり忘れてしまったが、飲めば飲むほど慣れてきて、ちょっと身体が不調だな、疲れてるなというとき、以前なら某エナジードリンクに頼っていたが、今はすっかり涼茶頼みになってしまった。僕にとったら中国版エナジードリンクである。最近では店主に言われるがまま、その場で1杯は飲み干し、さらに1杯は持ち帰りがセオリー。

すっかり行きつけ

すっかり行きつけ

 中国にあるおいしいローカルグルメとは逆の意味で、日本の方に是非味わってほしいローカルグルメナンバーワンがこの「涼茶」である。ここまで言ったら怖いもの見たさの好奇心を大いに掻き立てるのではないだろうか?

(コソコソ・・トルコ料理・・・コソコソ)

 百聞は”一飲“にしかず、是非ご賞味あれ。

 

 

 

 

 


P22 GZ_sato_741积顺凉茶行
住所:海珠区西滘大街三巷20号
時間:10:00頃〜22:00頃

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佐藤 健太
通称さとけん、中国歴6年。中国在住当初より、住まいが中心から遠く、周りにはローカルグルメしかなかったこともあり(?)日々ローカルグルメを食す毎日。今では明らかに現地人しか行かないであろうご飯屋を攻めるスタンス。近頃は何なら言動が現地人よりも現地人と言われる始末。一番好きな食べ物は妻の手料理、本職はフクヅクリ。

 

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