深センものがたり 第24回

2020/07/01

waya title〜食は深センにあり〜

 前回に引き続き、深センの有名な料理をご紹介させていただく。

 

椰子煮鶏湯”椰子煮鶏湯“ ヤシの鶏肉スープ

 ヤシの実をベースにしたスープである。深センは亜熱帯地域に属し、熱帯雨林気候ではないが、市場ではヤシの実やドリアンがたくさん並んでいる。ヤシは、もぎたての緑色のモノではなく、茶色になった古いモノ(ココヤシ)である。殻の内側の白い部分(胚乳の固形化?)がダシと具になるのだが、食感があり、濃い香りと微妙な甘い味が詰まっている。

 鶏肉と”不老不死“の妙薬、クコの実を加えてじっくり煮込む。美肌にも健康にも効果を発揮するスグレモノである。栄養も豊富であり、夏バテにも効く。また、ダイエット料理としても好まれているそうだ。

 スープ専門店をはじめ、カフェ風レストラン等でも提供されている。

 

紅泥煨鶏”紅泥煨鶏“

 次の深セン名物料理は、羅湖の東方面にそびえる梧桐山の山麓で食す有名な料理。(あえて訳せば)”地鶏アルミホイル包みの鶏煮“。他の多くの鶏料理とは別格の美味さだと思う。

 この料理は、深センで長く暮らす人にもあまり知られていない郷土料理である。米だけを食べて育った新鮮な地鶏を調味料を入れたアルミホイルに包み、大鍋に浸してじっくり煮込む。出来上がり前から、何とも言えない香ばしい香りが空気中に漂い、食をそそぐ。身と骨が簡単にはがれるので、箸を使わず、素手でワイルドに食うのが美味い。店の外にあるテーブルで食べるのがおススメだ。

 さて、この味を説明すると長くなるので、是非ご賞味いただきたい。梧桐山の山麓を走る望桐路(登山道入り口の西北門周辺)へ行って、地元の住人に聞けば店を教えてくれる。

 

公明焼鹅”公明焼鹅“ 公明の焼きガチョウ

 色、香り、味が最高の名物料理である。ストレスのない静かな自然の草地で、のびのびと育てたガチョウを使っている。オイスターソースをベースに様々な調味料入れて、土で作った炉でじっくり焼く。黄金色に焼きあがった香ばしい皮は、油っこくなく、意外とさっぱりした味だ。

 90年頃は公明鎮まで出向かなければ食べることができなかったようだが、今では各地の広東料理店にも展開している。本物の公明産には、飼育期間や重量にもこだわりがあるので、信用できる店を選んで味わって欲しい。

 

”新疆料理“ ウイグル料理

 深センの郷土料理ではないが、ウイグル人の移民が多数住む深センは、至る所にウイグル料理店が並んでいる地域がある。屋台風の店から、豪華絢爛な本格的ウイグル料理店も点在する。ウイグル人が経営している店では、本場の味が保証できる。

 メインはもちろん羊肉である。独特の香辛料をまぶした羊肉串(シシカバブ)、羊排(スペアリブ)、焼きうどんのような麺料理のラグメン、焼きメシ(ポロ)。香りと味、そして店の雰囲気は、中央アジアのシルクロードを旅しているような錯覚を感じる。

 

新疆料理

羊肉

 

 深センの名物料理、まだまだ他にもある。冬にも美味しい名物料理もあるので、ご紹介できる季節まで腹を空かせて待っていただきたい。

 


宮城 紀生深セン在住19年のベテランコンサルタント
宮城 紀生
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