深センものがたり 第22回

2020/05/06

waya title自炊奮闘記

P18 GZ_WAYA_739 2004年に日本料理店開店へのプロデュース依頼を受けて、中国人料理人への日本料理指導に関係した。そのキッカケにより、自分でも料理を作り始めた。自慢できるほどの”めんどうくさがり屋“の筆者である。最初は見よう見まねで適当に料理を作っていた。料理自体の基本が無く、これも自慢できるほどの”不器用人間“なので、マズイ、マズイのなんのって、言葉に表せないぐらいヒドかった。

 これじゃダメだと、レシピと”にらめっこ“しながら、しっかり下ごしらえを行ない、調味料も整え、マジメに取り組むように努力した。その後はなんとか食える味になった。カレーとみそ汁は早くモノになった。炒め物は作るたびに慣れてきた。煮物はかなり苦労をした。汁物になったり、鍋を焦がしたり、作るたびに味も異なるのだ。

 専門家のアドバイスを受けた。先ず米はしっかり研ぐことから始まり、レシピは頭で覚えておくこと。そして、食材選びも重要なポイントだと理解した。肉、魚や野菜はローカルの市場で調達した。市場は新鮮で安いのがメリットである。深センの大きな市場の周辺には広東料理独特の食材店が立ち並ぶ。作りたい料理名を伝えると、店主が副食材や調味料のアドバイスをしてくれる。調味料の投入は少な目で調整するのがポイントだ。

 最近では中華大鍋を調達しての本格的な中国料理に挑戦している。まだまだ失敗作も多いが…。

痛風との出会い

P18 GZ_WAYA_739 2010年頃から痛風※ の発作に悩まされてきた。もともと尿酸値は高く、いつ発作が出ても不思議ではなかった。初の出会いは強烈であった。「これが痛風なのか?!」、と、あまりの痛さに驚愕した。裂傷や骨折の痛さ以上である。年々、発作の回数が増えつつあった。薬は服用せず、体質改善を目指した。外食をできるだけ減らし、自炊の回数を徐々に増やした。

※ 痛風とは、血液の尿酸値が高い状態が続き、ある日突然、関節が腫れ、耐えがたい痛みとなる(発作)。風が患部にあたるだけでも激痛なので痛風と名付けられた。最終的には重症になる可能性も高く、放置するのはとても危険。尿酸値は遺伝と環境の両方が関係する。

 痛風の原因は、世間で言われる食生活だけではない。筆者の場合は遺伝に加えて、深センでの激しい運動も影響するらしい。汗が多く出ると、尿酸の排出に影響する(日中医師談)。

体質改善

P18 GZ_WAYA_739 若い頃から外食中心の食生活だったツケもある。香港や深センの生活も長く、高温多湿の中での激しい運動も要因。年に何度目かの痛風発作に遭遇した後、栄養のバランスを整えるように気をつけた。炭水化物と肉類を減らし、野菜類を増やした。

 起床時刻を1時間早めてしっかり朝食を作って食べるようになってから身体の調子も格段に良くなった。体重やお腹の周りに抱えていた余分な肉(脂肪)も減りつつある。災難は忘れた頃にやってくるものなので、あの激痛の辛さを忘れないように、毎日スマホのカレンダーに記している。1年経った今、痛風発作は出ていないが油断は禁物である。

 休日は三食自炊することもあるが、恥ずかしながら人さまに食べてもらう自信は、まだ無い

 

 P18 GZ_WAYA_739

 

 

 

 

 

 


宮城 紀生深セン在住19年のベテランコンサルタント
宮城 紀生
miyagi@waya.net.cn
 
 
 
 
 
WAYA

QR code

深セン華日(ワーヤ)コンサルティング
会社設立・運営、法律相談、会計財務税務
深圳市福田区深南大道6021喜年中心A610

Pocket
LINEで送る