ど・ローカルグルメ「腹を鳴らせば」第19回

2020/04/22

dolocal
隔離期間中の嬉しい1杯
さとけんもたまにはビール以外飲みます(笑)

houritu line

隔離期間中の1杯

隔離期間中の1杯

 実際に14日間の隔離生活を送ったわけだが、隔離生活期間中、生産を依頼している工場の老板(lao3ban3/社長)が、直接対面ができないにも関わらず2度も訪ねてくれた。何か野菜とか持って行こうかと聞かれたのだが、僕は遠慮なく(?) 野菜などよりも出来合いのものを持ってきてほしいとお願いしたら、わざわざ魚を料理して持ってきてくれたのである。僕の性格の悪さと老板の性格の良さが同時に垣間見えた瞬間である(笑)。

昼過ぎくらいからは客足が 途絶えなかった

昼過ぎくらいからは客足が
途絶えなかった

 そして別の1回に老板が持ってきてくれたものは「珍珠奶茶(zhen1zhu1nai3cha2)/タピオカミルクティー」である。去年、日本では「タピ活」ならぬ言葉までが生まれ、空前のタピオカミルクティーブームが訪れたのも記憶に新しい。日本では一ブームとして飲まれたタピオカミルクティーは、中国では流行り廃りというよりも僕ら日本人が外でコーヒーを飲むような感覚で、若者を中心に日常的に飲まれている。

 そして、その老板が持ってきてくれた珍珠奶茶、実は、老板の妹夫婦と娘が広州市のお隣「惠州市Hui4zhou1shi4」でお店をやっている「古茗gu3ming2」のものである。

 この古茗も、他のタピオカミルクティー屋のようにチェーン店で、中国全土に2000店舗もの展開をしているらしい。広東省、特に広州にはまだ店舗数が少なく、今後、店舗を増やしてくる可能性は大いにある。

甘党にはたまらぬ1杯(よだれ)

甘党にはたまらぬ1杯(よだれ)

 その惠州にある店舗に老板に連れられて行ってきた。せっかくの機会だったので、珍珠奶茶以外の飲み物にトライ。他のタピオカミルクティー屋もそうだが、新しく且つ他では見ないような飲み物が次から次へと発売されていく。その種類と言ったら創作料理ならぬ創作”ドリンク“。

 僕がすごく気に入ったのは”阿田可可拿“。この”阿田a1hua2tian2“は日本語で言うと”Ovaltine/オバルチン“。日本では現在輸入販売のみになり、あまり目にすることがないのだが、特に香港を中心に、中国でも非常にポピュラーな飲み物の一つである。味はと言うと、成分に多少ココアが入っていることもあり、ココアのようなミロのような味である。普段ビールか無糖コーヒーしか飲まない僕だが、たまーにこのようなすごく甘い飲み物も飲みたくなる。阿田可可拿は阿田をメインに、中にはチョコクッキーのようなサクサクとした具材が入り、上には惜しみなく乗せられたホイップクリーム。”食べるドリンク“とも”飲むスイーツ“とも表現のできる、とにかく甘党の僕にたまらなくヒットした一品であった。思い出しただけでもまた飲みたくなる。

新鮮なイチゴを使った“芝士莓莓”も美味

新鮮なイチゴを使った“芝士莓莓”も美味

 百聞は”一飲“にしかず、是非ご賞味あれ

 

 


P20 GZ_sato_737古茗(長寧店)
住所:広東省恵州市博羅県羅浮路76
時間:9:00~23:00

houritu line
Untitled-1

佐藤健太
通称さとけん、中国歴6年。中国在住当初より、住まいが中心から遠く、周りにはローカルグルメしかなかったこともあり(?)日々ローカルグルメを食す毎日。今では明らかに現地人しか行かないであろうご飯屋を攻めるスタンス。近頃は何なら言動が現地人よりも現地人と言われる始末。一番好きな食べ物は妻の手料理、本職はフクヅクリ。

 

Pocket
LINEで送る