深圳経済情報

2019/08/07

「世界500企業」でついに中国が米国超え、 深セン企業も全体的にランクアップ

2019年7月22日、米経済誌「フォーチュン」が世界企業番付「Fortune Global 500」の2019年版を発表した。
 このランキングは世界のグローバル企業の最新発展状況を知ることができる。様々な業界比較が可能であるのはもちろん、企業の資産状況、生産効率等の経営的変化、国・地域における大企業の分布の変化等も知ることができる。注目すべきは、今年のランキングで初めて中国企業の数が米国企業の数を追い越したことだ。どのようにして中国企業は強くなり、米国を追い越したのか。世界500企業の内、中国企業は129社、米国は121社となっている。台湾の企業を省いても、中国企業(香港含む)は119社に達しており、その差はわずか2社だ。つまり、「歴史的節目を迎えた」と言えるだろう。昨年と比べると、500企業の総営業利益は約32兆7000億ドル(約3500兆円)で、前年比8.9%増。総純利益は前年比14.5%増で、ランキング始まって以来初の2兆1500億ドル(約232兆円)に達している。また、純利益率は6.6%、自己資本利益率は12.1%で、いずれも昨年を上回った。

 ランキングトップは6年連続で米小売大手の「ウォルマート」。それに「中国石油化工(シノペック)」、オランダ・イギリスの「ロイヤル・ダッチ・シェル」が続いた。4位、5位には「中石油(中国石油天然気集団公司)」と「国家電網」がランクインし、6位にサウジアラビアの国有石油会社「サウジアラムコ」が入った。利益ランキングでは「サウジアラムコ」が約1110億ドル(約12兆円)でトップになった。2位は米「アップル」だ。ちなみに、このランキングでは中国4大銀行(工商、建設、農業、中国)がトップ10入りを果たした。142.7%の利益成長率を出したグーグルの親会社「アルファベット」は7位に食い込んでいる。自己資本利益率(ROE)ランキングにおいては、米「ボーイング」がトップ。上位には中国企業の「グリー・エレクトリック」「カントリーガーデン(碧桂园)」「恒大グループ」「ファーウェイ」「CONCHグループ(安徽海螺グループ)」もランクインした。今年最もランクアップしたのは中国の「カントリーガーデン」で176位も順位を上げている。ランクアップした企業のトップ10の内、6社が中国企業であり、上から順に「アリババ」(118アップ)、「陽光城グループ」(96アップ)、「テンセント」(94アップ)、「蘇寧グループ」(94アップ)、「恒大グループ」(92アップ)となっている。全体的に中国企業の上昇が目立っており、ランキング中77社の中国企業が順位を上げた。業界別に見ると、銀行と不動産業が多い。特に不動産企業のランクアップが顕著で、「恒大グループ」は230位から138位に、「カントリーガーデン」が353位から177位に、「緑地グループ」が252位から202位に、「保利グループ」が312位から242位に、「万科グループ」が332位から254位に、それぞれ大幅に順位を上げた。また、IT企業は計7社がランクインしており、「小米(xiaomi)」を除く6社(京東、アリババ、テンセント、アマゾン、アルファベット、Facebook)が昨年よりも順位を上げた。なお、「小米」は設立9年目で初めてランクインしており、500社の中で最も若い企業でもある。


深センで暮らす筆者としては、深セン企業のランクアップに注目している。「平安保険」(29位)、「ファーウェイ」(61位)、「正威国際」(119位)、「恒大グループ」(138位)、「招商銀行」(188位)、「テンセント」(237位)、「万科グループ」(254位)の7社だ。ランクインした企業に変化はないが、全体的にランクアップはしている。

 粤港澳大湾区(Greater Bay Area)まで範囲を広げると、20社がランクインしている。総数としては昨年と変化はなく、都市ごとに分けると、深圳7社、香港7社、広州3社、佛山2社、珠海1社という内訳だ。業界は金融、不動産、IT・テクノロジー、小売、自動車等多岐に渡っている。
 「フォーチュン」による統計データによると、最も稼いだ企業50社には米国企業が22社入っており、トップだ。一方、中国は12社が入り、世界で2番目に多い国となった。その内の5社は新しくランクインした企業で、3社が広東省の企業である。その3社とは「平安保険」「招商銀行」「テンセント」であり、すべて深センの企業であることも興味深い


株式会社 ホワイトホール
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