ど・ローカルグルメ「腹を鳴らせば」第10回

2019/07/24

Ä╩É^1先日、広州の市場視察の為日本から日本人の方々がいらっしゃった際、市場案内後、ご飯でもということに。その方々が、ホテルの近くにおいしいご飯屋さんを見つけたと言うので、じゃあそこに行こうと行ったところはなんとイタリア料理屋。その方々は現地の中華料理に若干抵抗があり、中国にきてもローカル料理には基本的に手は出さないとは聞いてはいたものの、まさかの中国でイタリア料理。そして行ったそのイタリア料理屋、イタリアビールで乾杯後、サラダにパスタにピッツァ、イタリア人シェフがオーナーときたもんだからそれはまぁおいしいのなんの(笑)。
久しぶりに食べる本格的なイタリアンにただただ舌鼓を打つだけでは、この連載を書いている自分の存在意義が揺らいでしまうなぁ…と思い始めたところで目に入ったのは我らが「PPW」!!ちょうどこの連載の「蘭州拉麺」を紹介した時の記事が載っていたので、ローカルグルメにはあまり興味を持ってもらえないかと思いつつも、その方々に記事をお見せすると、「おいしそう、食べてみたい!」と。まぁ日本でよく見る社交辞令というやつかなと思っていたら翌日、日本に帰国前の広州の空港で見つけたので食べたらすごくおいしかったとの報告が。この連載を始めてから、記事読みましたと言ってくれる人がいらっしゃることはもちろんすごく嬉しいが、この記事を参考に実際にそのローカルグルメを食べに行ってくれるというのは、それはそれはこれ以上ない喜びである(涙)。さて、今回ご紹介するのは「東北餃子」である。東北餃子屋は比較的どこにでもあるので、目にしたことや餃子自体日本人に馴染みがあるので食べたことのある方が多数かと思う。では今回なぜみんな既に知っている東北餃子屋をチョイスしたかと言うと、東北餃子屋でできるちょっとした裏ワザと餃子以外のオススメのローカルグルメメニューをご紹介したいからである。Ä╩É^2

Ä╩É^3餃子を頼むときに餃子の「餡」を何にしようかすごく悩ましいということはないだろうか?そんなときに使えるちょっとした裏ワザが通称「ハーフ&ハーフ」。その名の通り、2種類の餡を選んで半分づつ注文する方法である。そうすることによって一度で2種類の餡を楽しむことができ、ちょっとおトクな気分になれる。そして更に、ちょっとした荒技(?)がある。餃子を主食として食べる中国なので、餃子のみをひたすら食べるわけだが、それだとちょっと物足りなさを感じたり、また、餃子1人前が大体のお店では16個なので、お腹の空かせたメンズは空腹を満たしきれずに終わるということがないだろうか。そんなときだ、餃子を主食と捉える中国の意に反してしまうが、「米飯」を別で追加注文。つまり、中国で考えれば主食で主食を食べることなる。僕はこれを郷に入っても郷に従わないスタイルと呼んでいる。日本的に餃子で米を食べることによって、お腹も心も満たされること間違いなしの裏ワザである。

Ä╩É^4そして東北餃子屋は実は餃子以外にもすごくおいしいオススメメニューがあり、その中でも今まさにオススメなのが「朝鮮冷麺」。これは実は僕もここ最近ハマっているのだが、一番の理由は広州のこの夏の異常な暑さである。毎日のようにうだるような暑さになると食欲も一気になくなってしまう。そんな中、この朝鮮冷麺はお酢がさっぱりときいたスープが食欲をかきたて、冷麺独特のコシのある麺を胃袋がすんなりと受け入れてくれる。暑い日が続くと2、3日連チャンで食べるということもざらである。百聞は”一食“にしかず、是非ご賞味あれ。


ÆnÉ}東北手工水餃
住所:広州市海珠区江燕路146号
時間:8:00頃~23:00頃

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佐藤健太
通称さとけん、中国歴6年。中国在住当初より、住まいが中心から遠く、周りにはローカルグルメしかなかったこともあり(?)日々ローカルグルメを食す毎日。今では明らかに現地人しか行かないであろうご飯屋を攻めるスタンス。近頃は何なら言動が現地人よりも現地人と言われる始末。一番好きな食べ物は妻の手料理、本職はフクヅクリ。

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