老字号!西広州で食べ歩きぷちツアー

2019/07/15

広州に住んでいるのなら、一度は挑戦したい地元の味。案内人に連れられて、向かった先は老舗小吃ストリート、西華路!

とある日曜日。地下鉄1号線陳家祠駅、D出口へと向かう。目的は老舗小吃。広州は丸9年にもなるというのに、未だ、地元の味を食べ尽くしていない。知りたい。地元の味が……。

ということで、確実な美味しさを求め、幼少の頃から広州に住んでいるヘレンさんに案内をお願いした。美味しいもの好き、新しいお店ができればまずは食べに行くというほどの美食家の彼女がいれば、もうそれだけで安心である。待ち合わせ場所に着くとヘレンさんと、お助けマン劉さんがいた。

 

陳氏書院1

「まずは食べる前に、しっかりとお腹を減らしておきましょうね」と、向かった先は陳氏書院だ。屋根をはじめとする建物の装飾の見事さに、ただただ見惚れてしまう。長い歴史を経てなお、広州の人々がその価値を理解し、力を注いでいる証であろう。時折降る小雨が初夏を感じさせる中での感嘆。

 

 


G3珍珍小食店

G2

G13

さて、歴史と芸術を堪能した後はお目当ての西華路へ。最初のお店は「珍珍小食店」だ。あいにくの天候にもかかわらず、店先には多くの人が。歩道に並ぶテーブルをすみやかに確保、人気の2品を待つ。「啫啫珍珠粉(牛腩)」(20元)はくるくると巻かれた腸粉の上に濃い味で煮込まれた牛腩が載っている。腸粉とタレが調和して、思ったほど胃に重くない。「牛三星湯」(25元)は牛の内臓3種類でできたスープ。内臓は下処理がきちっとできており臭みが無く、どっさりと載せられたニラとの相性が抜群だ。

 

G14西村富記魚蛋粉G4

お次は「西村富記魚蛋粉」でお魚の味に挑戦だ。ここはシンプルに「魚蛋湯」と「炸魚皮」(どちらも7元)を注文。スープは魚のコクがあり、魚団子は日本のつみれよりも弾力がある。魚の皮はパリパリの食感、ビールが欲しくなる一品だ。

 

G5G6G15芝麻糊世家

食べ歩きはまだまだ止まらない。そろそろ甘みも、ということで「芝麻糊世家」へ。店先では若者が大きなすりこぎで、ゴリゴリと胡麻を磨っている。彼はしょっちゅう撮影されているとみた。「黒芝麻&花生糊」(7元)を購入するとラテアート顔負けの模様。おばちゃん素晴しい!

 

 

G7食盈碗仔翅

G8G16

だいぶおなかも膨れているのだが、これは絶対に食べなくちゃ!とヘレンさんイチオシのフカヒレスープ店「食盈碗仔翅」へ向かう。「人比花嬌翅+椰皇凍」(43元)のセットを注文。ココナッツゼリーは単品で28元と、スープよりも高い。スープはあんかけと呼んだほうが相応しく、皿うどんの麺にかけて食べたくなる。ゼリーは丸ごとココナッツで、内側の果肉をガリガリと削って食べるのがお約束。

 

騰元生煎G9

「騰元生煎」で食べたかったのが「騰元生煎包」(4個9元)だが、残念なことに昼休みになってしまった。ヘレンさん曰く「カリカリの外側とジューシーな中身が美味しい」とのこと。次回は必ず食べると心に誓ったのだ。

 

G10鄭運元専業修脚房G18

身も心もたらふく、最後は「鄭運元専業修脚房」で歩き疲れた足を労わる。きちんとした修業を積んだマッサージ師に、足裏をグイグイされたり、竹筒をカポッとつけられ、毒素を抜いたりした。痛気持ち良いとはこのことか。西華路にはまだまだ美味しいお店があるという。近いうちにまた来なければ!と思いながらの帰路、いつも以上に食べたにもかかわらず、その足取りはステップが踏めるほど軽やかであった。

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