パーっと解決！今日は此処に決めた!!【第11回】

2019/06/12

どこのお店が美味しいのかな？今日は何を食べよう？あなたのそんな悩みを解決します！

第11回は広州在住のアノ人、あべモンに聞くイチオシのお店、林楽路×天寿路の十徳家だ！

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広州在住13年、中国歴はトータル15年！お客様のニーズに合わせた情報をお届けする安住生活の阿部真之さん（a.k.a.あべモン）。広州の生活情報を発信すべく日夜取材執筆に勤しむかたわら、香港含む大陸線路を57万kmも乗り倒したほどの中国鉄道ライターでもある。まとまった休日には乗り鉄、撮り鉄と鉄道愛が溢れる男。そんなあべモンのイチオシのお店は林楽路×天寿路にある十徳家だ。

去年７月にオープン、１周年を目の前にした十徳家は毎晩、店内は多くのお客様で大賑わい。こちらで腕を振るっているのは料理人歴25年、広州歴４年の野溝一修（イッシュウ）料理長だ。９年前に上海上陸、その後は東莞、深圳とフーテンの料理人となり華南へと。そんな根無し草が流れ着いたのがここ、広州。「ようやく種が埋まったところかな（笑）」とのことだ。さあ、野溝料理長のおすすめベスト３、名付けて「男の欲望３連発」に挑戦だ!!

男の欲望その１　グラタン

阿部さん:上にパン粉が乗ってて外はサクサク、中身はトロリ。野菜が多めで嬉しい。あの、玉ねぎって邪魔な存在にもなるでしょ、ものによって。ここのはまったく問題ないの。いつも食べてしまう。

野溝料理長:日本でお母さんが作ってくれるような味を目指しています。母の優しさってみたいな。子供の頃にたま〜に作ってもらえるあの、素朴なおいしさ。家でも、喫茶店でも、ファミレスでもの、日本人のノスタルジー。ホワイトソースは和食の技術、出汁で旨味を。日本の洋食です。

男の欲望その２　ひれカツ

阿部さん:僕もう何度も食べているので、もうそのうまさが分かります。本当に感動したのは、胸焼けしないんですよ、これ。だからいっつも食べちゃうんです。

野溝料理長:衣は自家製粗びき、お肉は日系経営の所から、特殊な熟成法でね、旨味と、柔らかさがある、輸出向けのです。一番自慢なのは揚げてる油ですね。米油と、ラードを半分ずつ。ラードって聞くと、重いんじゃないの、モタれるんじゃないのってみなさん思われるんですけど、違うんです。揚げ上がりがさっぱりするんですよ。米油はオリーブオイルに次ぐ健康油で、油自体の栄養だけでなく、酸化に強い。自分の家族、自分の子供にも安心して食べさせられる食材を使うのがモットーです。

男の欲望その３　北の味噌ラーメン　(自家製手打ち麺使用)

阿部さん:出たっ！締めのラスボス！麺は1.5人前、上に乗っている肉野菜炒めは１人前。だからここ来るときはお酒一切なし。味を楽しむんです。肉野菜炒めの味もしっかりついている。肉野菜炒めが薄味だと駄目だよね。いやあ、さすがに今日はおなかいっぱい、苦しい〜。

野溝料理長:麺は自家製手打ち麺、私が打っています！その日のコンディションで塩梅しながら打っています。うちは味噌にこだわってますよ〜。日本から輸入したものをそれぞれの料理で使い分けています。肉野菜炒めはきちんとニンニク生姜、ひき肉、豆板醤、と順番に炒めてから野菜、最後にスープをじゅうっと入れて。効率悪い作り方（笑）でも絶対に美味しいんですよ。量は丼に収まるギリギリ目一杯入れています。醤油、塩、味噌の北のラーメンシリーズだけが自家製手打ち麺です！

中国ではなかなか食べられないお赤飯も十徳家のグランドメニュー。毎日がハレの日！野溝料理長の食材へのこだわり、良心的な価格設定、昭和ノスタルジーな味の追及。心と味の懐かしさを味わいに行ってみよう！

居酒屋　十徳家