ど・ローカルグルメ「腹を鳴らせば」第5回

2019/02/20

今後これ以上がなかったらごめんなさい(>_<)

キング・オブ・ローカルグルメ、遂に公開!!

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回味无窮→「味わいが尽きない」 素晴らしい表現(拍手)

回味无窮→「味わいが尽きない」 素晴らしい表現(拍手)

グルメ系の記事、グルメ通のグルメライターの方は、理由はそれぞれあるのだろうが、本当に好きな店・食べ物は書かないと聞いたことがある。が、僕は書きますよ!!だってあまりのおいしさに紹介せずにはいられないから(笑)。

今回紹介するお店を知ったのは確か僕が中国に来て2年目くらい、かれこれ5、6年前。そのお店を知ったときはあまりのおいしさに、週に3、4回通うほどだった。当時は東北餃子にもハマっていたので、このお店と東北餃子を毎日交互、もしくは連チャンなんてこともあるくらいハマりにハマった店である。この連載はこのお店を紹介する為に書いてきたと言っても過言ではないくらい、是が非でも書きたいと思っていた、僕にとってローカルグルメのキングである。

5、6年の間に改装され、華やかな外観

5、6年の間に改装され、華やかな外観

お店の名前は「牛師傅」。このお店のウリはなんと言っても牛師傅特製のスープ。10種類もの生薬と羊の内臓や牛の内臓などの材料を牛骨ベースのスープで6時間以上煮込むことにより、他では決して味わうことのできない、本当にこのお店だけの味が作られる。

そしてオススメはこのお店の看板メニューの一つであり、僕はいつも迷うことなく注文する(通いすぎてもはや聞かれない笑)「牛羊雑湯麺」である。先ほどの特製スープに、具がなんと羊と牛の内臓がミックスで入った麺で、ホルモン系好きには、これはこれはたまらない一品なのである。スープに具に麺、まさに究極のトライアングル。

ビール好きならビールを飲みながら食べるもよし、また、お酒を飲んだ後の〆のラーメンのように、〆に持ってくるのにも適している。この特製スープにはなんと酔い冷ましの効果もある。

 

僕がこの牛師傅を知って通い始めた頃、お店の営業時間は今よりも短く、夜7時頃からの営業で、またこれは今も変わらないが、日曜日は定休日。つまり、お昼や日中、日曜日はどんなに食べたくても食べられない。こっちは完全に牛師傅の口になっているにも関わらず、食べたくて仕方ない欲望をじらされるあたりが、ある意味人間心理にまで働きかけられている。

この写真を見てるだけでもすごく食べたい、今すぐ食べたい(よだれ)

この写真を見てるだけでもすごく食べたい、今すぐ食べたい(よだれ)

何度も通っているうちに、店主との距離も縮まり、WeChatを交換というのもよくある話。お店がお休みの日にはわざわざ連絡をくれたり、遅くに行くときにはあらかじめまだあるかどうか聞いたりというやりとりが生まれる。このようなお店との距離感は日本ではなかなか感じることができないので、このフランクな雰囲気は中国ならでは。でも、もし仮に、他の日本人の方が僕以上にこのお店と関係を築くようなことがあればそれはそれでジェラシーを感じるなぁと思ってしまうあたり、冒頭のグルメライターが本当に好きなお店を書かない理由がすっと腑に落ちるのである(笑)。

ホルモンが苦手な方には「牛筋丸湯」がオススメ

ホルモンが苦手な方には「牛筋丸湯」がオススメ

 

いつか日本に帰ることになったとき、日本で恋しくなる中国の食べ物ナンバー1は間違いなくこの「牛師傅」である。百聞は「一食」にしかず、是非ご賞味あれ。

 

 


牛師傅
住所:広州市海珠区江南大道中紫来大街3号舗
時間:17:30~24:30、日曜定休

 

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佐藤健太
通称さとけん、中国歴6年。中国在住当初より、住まいが中心から遠く、周りにはローカ ルグルメしかなかったこともあり(?)日々ローカルグルメを食す毎日。今では明らかに現地人しか行かないであろうご飯屋を攻めるスタンス。近頃は何なら言動が現地人よりも現地人と言われる始末。一番好きな食べ物は妻の手料理、本職はフクヅクリ。

 

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