ど・ローカルグルメ「腹を鳴らせば」第4回

2019/01/24

女性読者の皆様、お待たせしました!

腹を鳴らせば第4回はチャイナスイーツですよー!!

 

何を隠そう僕は生粋のスイーツ好き、そう、スイーツ男子……もとい、スイーツおじさんである。ベタなチョコレートから始まり、ケーキやシュークリームなどの洋菓子、はたまた団子やどら焼きなどの和菓子に至るまで、世の中のスイーツと呼ばれるもの全てが好きと言っても決してウソにはならない。日本にいた頃は、スイーツ仲間と某スイーツ食べ放題の「パラダイス」でお腹いっぱいスイーツを食べたのもいい思い出。そんな「スイーツおじさん」さとけんがご紹介するのはお待ちかね!?のチャイナスイーツ。まずお店だが、地下鉄8号線「宝崗大道駅」A出口から徒歩1分という非常に好立地な場所にある。店先で目に入るのは外で干してある生姜、実はこれが今回紹介するスイーツのヒントになっている。

老舗感がヒシヒシと伝わる看板

老舗感がヒシヒシと伝わる看板

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そして店名は、名物の名前が店名に入った「沙湾姜撞奶」、そう今回ご紹介一品目は「姜撞奶」というチャイナスイーツ。一応日本語訳で言うと生姜牛乳プリン。でも全部横文字にしてジンジャーミルクプリンと言ったほうが、小洒落感が出ていいなぁなんて、表参道や自由ヶ丘で売ってそうな名前だなぁなんて僕は勝手に思っている。

この姜撞奶の発祥だが、こちらも直接店名に入っている沙湾(広州市番禺区)。生姜を煎じて飲むように言われた風邪をひいたおばあちゃんが、生姜の辛らさが嫌で、砂糖と栄養価の高い水牛乳を使って煎じようとしたら固まってできあがったのが始まりらしい。姜撞奶は基本的にホットで食すものだが、確かに風邪を引いた身体をあっためるにはもってこいの食べ物と言える。また、もちろん風邪を引いていなくとも、意外と寒くなる広州の冬、暖房のない室内で食べるとこれがまたおいしさ倍増。生姜の辛味は多少あるが、砂糖と牛乳の甘みがいい感じにその辛味を優しく包み込んでくれる、ちょっぴり大人の味。この場を借りて沙湾のおばあちゃんありがとう。

SNS映えよりも味で勝負

SNS映えよりも味で勝負

 

そしてそして、是非とも紹介したいもう一品。それは「双皮奶」、これはまさに牛乳プリン。このお店の「双皮奶」は他のお店で食べるものと違って、甘すぎないのが僕の中で非常に高得点。スイーツ好きのくせに甘さ控えめ!?と思われるかもしれないが、スイーツだからと言ってただただ甘ければいいというわけではなく、要はバランスが大事。チョコレートでも高カカオになればなるほど、逆に甘くないみたいな?

見よ、双皮奶をも隠すアズキ量!!

見よ、双皮奶をも隠すアズキ量!!

 

更に姜撞奶も双皮奶もトッピングメニューもあり。僕のオススメは紅豆。双皮奶の上にゴロゴロと惜しみなく乗ってくるアズキが和スイーツをも連想させてくれる。

先日、僕の妻のお母さんが広州にきたときに、このローカルグルメの連載を書かせてもらっているライターである以上、その名に恥じぬよう日本人の口にも合いそうなローカルグルメを自分の引き出しという引き出しから引っ張り出し食べさせてあげた。日本に帰る前に中華料理の中で何が一番おいしかったか聞いたら、なんと紅豆双皮奶がナンバー1という、他のローカルグルメを差し置いてチャイナスイーツが選ばれる結果に。

百聞は「一食」にしかず、是非ご賞味あれ。

 

 


沙湾姜撞奶
住所:広州市海珠区昌崗中路127号1階
時間:9:00~23:30

 

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佐藤健太
通称さとけん、中国歴6年。中国在住当初より、住まいが中心から遠く、周りにはローカ ルグルメしかなかったこともあり(?)日々ローカルグルメを食す毎日。今では明らかに現地人しか行かないであろうご飯屋を攻めるスタンス。近頃は何なら言動が現地人よりも現地人と言われる始末。一番好きな食べ物は妻の手料理、本職はフクヅクリ。

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