ど・ローカルグルメ「腹を鳴らせば」第1回

2018/10/24

中国のおいしいローカルグルメが食べたいって?そんなあなたに、ガチのど・ローカルグルメをご紹介!

だいたいこんな感じの店構え

だいたいこんな感じの店構え

 

記念すべき第1回目に紹介したいもの、それは僕自身も現在進行形でハマっている『猪雑湯麺』である。ベースとなる『猪雑湯』は広東省の潮汕地方の名物料理で、潮汕地方からそう遠くない広州でも好んで食されてる料理の一つ。この猪雑湯を提供しているお店は基本的に、店先でこれみよがしに調理することで、通行人の我々の胃袋を挑発してくるのだ(と、僕は勝手に思っている)。僕が普段通っているお店ももちろん漏れなくそのスタイル。

猪雑湯、日本語で言うなら、豚肉・ホルモンまぜこぜスープ?とでも言ったらいいかな…?豚骨からダシを取ったスープに、痩肉(赤身)、猪肝(レバー)、猪腸(ホルモン)、肉餅(つくね)、猪血(豚の血を固めたもの)などなど、とにかく豚のいろんな部位がまぜこぜに入っているのである。一杯でそれぞれの部位の食感と味を楽しめるのが醍醐味。

僕はいつもそのスープに麺の入った猪雑湯麺をチョイス。ちなみに言っちゃ悪いけど、どこのお店も麺にはこれと言ったこだわりはなく、日本でいうインスタント麺のような乾麺を提供するところがほとんど。だが僕は、その乾麺がスープとマッチしてて非常に好きだ。自分のお好みで、麺やビーフンを入れてもいいし、あとあまり馴染みがないが、『湯飯』と言って、スープをおかずにご飯を食べるという選択肢もある。

茹でる前の具

茹でる前の具

麺やビーフン、お好みでチョイス可能

麺やビーフン、お好みでチョイス可能

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あとはどこのお店でも基本的にサイズが選べて、メニューを見ると横に数字が書いてあり、それがそれぞれのサイズの値段。値段を店員さんに伝えるとそれに合わせて具材や麺を盛り付けてくれる。

さて、注文して待ってると早ければ5分もしないで店員さんが持ってきてくれる。テーブルに並べたら、SNS用の写真撮影をお忘れなく。僕の経験上、これ系のローカルグルメネタは、ヘタにオシャレを意識した投稿よりも確実に『いいね』の数が多い(笑)。

このボリュームで13元、これぞローカルフードの醍醐味

このボリュームで13元、これぞローカルフードの醍醐味

写真がうまく撮れたらまずはスープを一口。豚骨からダシを取ったスープにこれだけの豚の部位が入っているから、さぞかしこってりしているかと思いきや、これが意外とあっさり。さりげなく香るニンニクの香りもまた食欲をそそる。スープを楽しんだら主役である個性豊かな様々な部位の具と麺を堪能。僕はあまりのおいしさにいつも無我夢中で食べるので、5分くらいで食べ終えてしまう。日本でよく聞く「うまい、安い、早い」のキャッチコピーをお借りしたいくらい。

結構辛いので少しずつ入れよう

結構辛いので少しずつ入れよう

あとちなみに、テーブルに置いてある唐辛子のソースを入れると少しピリッとして、辛いモノ好きには特にオススメ。このお店に置いてあるものは、辛味が比較的強く、ニンニクが入っていて猪雑湯麺にめちゃくちゃ合うし、これがまた更に食欲をそそる!!

百聞は”一食“にしかず、是非ご賞味あれ。

 

 

 

 


潮汕猪雑粉(第三分店)
住所:広州市海珠区江南大道479-5
アクセス:地下鉄2号線『江泰路駅』B2出口出てすぐ
時間:9:00~24:00

 

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佐藤健太
通称さとけん、中国歴6年。中国在住当初より、住まいが中心から遠く、周りにはローカ ルグルメしかなかったこともあり(?)日々ローカルグルメを食す毎日。今では明らかに現地人しか行かないであろうご飯屋を攻めるスタンス。近頃は何なら言動が現地人よりも現地人と言われる始末。一番好きな食べ物は妻の手料理、本職はフクヅクリ。

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