紅だぁぁぁ〜!第1回 文化の混沌(カオス)in広州

2018/01/30

いわゆる日本のお正月も終わり、娘の学校も3学期を迎えた。そして、中国の各学校では、年末から年始にかけての恒例!期末試験ウィークもほぼ終わりに近づいてきた。ふふふ、ようやく訪れた冬休み(学生同様2月末近くまでお仕事無し)、ラブリー!

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と、もろ手を挙げて喜んでいる場合ではないのである。先に挙げたように、ここ広州に住んでいると、「日本進行」と「中国進行」が混在するので、親の立場としてはちょいと「むむむ」なのだ。一体何が?そう。ズバリ!「お年玉問題」である。

年の瀬、大晦日には年越し蕎麦を食べ、翌日はおせち(広州でも食べられる。美味!ありがとう!竹馬ゆきちゃん)を前に手渡すお年玉。やっぱり、ちょっとは日本の行事をしないとね〜。 ところが、である。街中が紅(X JAPANではありません、念のため)に染まる中国。どこへ行っても、目に付くこの一色。スーパーには当然、春節特設コーナーが。そこには大量の、山積みとなった「紅包(ホンパオ)」がひと際目を引き、一体どんだけの人が、誰に、こんなにも压岁钱(ヤースイチェン、お年玉のこと)をあげるのだ?と首を捻ること数知れず。

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なんて言いながら、実は私は紅包コレクターなのだ。毎年、山を漁っては気になるデザインのものを購入する。特に、自分の名前が入っている「一帆風順(順風満帆の意)」を見つけた瞬間にはお宝発見!な勢いである。あげる人は少ないのに、何故にこんなにも!ときっと呆れられることでしょう。

日本に「謹賀新年」などの賀詞があるように、ここ中国にも賀詞がある。紅包に多く使われているのが「大吉大利」「恭喜発財」「吉祥如意」あたりだろうか。他にも「年年有余」「招財進宝」などもある。どれも字面だけで充分目出度い気分になってくる。いぇ〜い!

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そして、デザインも、切り紙風の印刷のもの、最近では日本風のものなどもあり、見ているだけで楽しめるのではないだろうか。……そう。楽しむだけならば……。

子供はげんきんなもので、ここ広州に住んでいるなら、当然、春節にもお年玉でしょ?と言わんばかり。うちの娘の場合、イギリス式のクリスマスでプレゼントをいくつももらい、日本式のお正月でお年玉をもらい、中国式の春節で紅包をもらうのだ。ビバ!文化の混在(もうヤケになってる)。 な〜んて、普段は質素な生活の我が家。年に一度、どーんと嬉しい月間があれば、そこに欲しいものの目標定めてがんばれそうだし、メリハリもついて好いかもしれない。そう思って今年もまた、あげちゃうんだなあ、紅包。

ちなみにここ広州では、独身の間はたとえ大人でも紅包をもらえるのだそうだ。ええっ?三十代でも?の質問に元気に「はいっ!」と答えてくれたのはアラサーの広州人独身女性であった。うむむ……いろんな文化を取り入れるのは大好きだけど、この習慣だけは我が家に取り入れたくはないものである。

[ヘイワード 順]
母、妻、日本語教師、ライター、女の5足のわらじ(1足減りました)を履いて、今日も広州中をぱたぱたと、なんでもかんでも「なんとかなるさー」で乗り切ります!広州7年目、中国語は相も変わらず駄目駄目レベル。夜ごはんの主食はやっぱりビール。

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