「広東省で紅葉狩りも夢じゃない」ってホント!?雲髻山

2017/12/12

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日本の山間部では秋の風物詩となっている「紅葉」。ここ広東省では秋になっても山全体が色付いている姿を見ることはなかなか難しい。ところがあったのだ!「雲髻山」は広東省で唯一山全体が紅葉する山と言われている。というのも、雲髻山は嶺南地区(広東、広西、海南、湖南、江西にまたがる地域)最大のカエデ科落葉樹の原生林を擁しているためだ。カエデ科のトウカエデ(唐楓=三角楓)は高さ20数メートル、樹冠が広く、葉の色は海抜の高さに合わせて変化する。「流雲飛瀑」からの下山ルート沿いに最も多く見られる。紅葉の見ごろは11月〜12月。

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主峰は海抜約1439mで、「珠江三角洲」地区の最高峰。この広東で唯一雪景色が見られる山としても知られている。ほかにも「広東唯一」と言われている特徴がある。例えば、「広東で唯一山の裾野から山頂まで登れる」、「広東で唯一四季を感じられる山」、「広東で唯一、年間を通じて清水が絶えない山」などと呼ばれる。つまりは、この山の持つ「水、風、花、雪、木の葉」の美しさが人々の心を癒してきた証だ。山容は「老太婆頭上的螺髻(おばあちゃんのラケイ-ほら貝のような髻)」と表現される。「髻(もとどり)」とは、髪を頭の上に集めて束ねた所のこと。一年中、雲と霧が山を取り巻く姿から、雲が髻に取り巻く、「雲髻山」と名付けられたようだ。

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ほかにも、落差128メートルにもなる滝や、広東で唯一のラドン温泉(フッ素、カリウム、ナトリウムなども含む)などがあり、ちょっとした秘境だ。そのため交通の便はあまりよくない。マイカーであれば麓まで直接行くことができるが、今のところ、直接麓まで行ける公共交通機関はない。前もって十分下調べをして現地情報を入手しておこう!今年の秋はちょっと遠出して、紅葉狩りに温泉なんていいね〜!

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