紅樹林海浜生態公園

2017/03/29

紅樹林海浜生態公園

マングローブ マングローブ

日本では、沖縄以外ではなかなかお目にかかることのない「マングローブ」。ここ『紅樹林海浜生態公園』では手軽に見ることができる。「紅樹林」とはマングローブのこと。深圳湾は外海ではなく、「珠江」という大河の入り江にあり、しかも天然の防波堤に恵まれているため、海水と淡水が混じり合う「汽水域」が存在する。

この公園を散策するにあたってポイントとなるのは「紅樹林=マングローブ」。これをおさえておけば、もっと楽しく、有意義な散策になるはずだ。実はこの「マングローブ」、不思議が多い。一番の特徴は海水と淡水の境、「汽水域」に生育すること。「マングローブ」という名前の植物があるように思われがちだが、実は植物名ではなく、汽水域にある「森」のことを指している。

マングローブ マングローブ

水に浸ってしまう、しかも塩分にさらされる過酷な環境の中で生息できるのはなぜか?海中の泥に根をはっても酸素を取り入れられるように「呼吸根」や「支柱根」という特別な根があるなど、環境にうまく適応しているのだ。では、塩分の多いところなのになぜ枯れないのか? さあ、葉っぱを観察してみよう! 一部の葉っぱだけが塩分をためこみ、ほかの葉っぱを守っているらしい。木のために自らを犠牲にして落葉する葉っぱがあるのだ。黄色くなり落ちた葉はしょっぱいに違いない。

泥や土などが直接海に流れ込むとプランクトンが大量に発生して海の生態系を乱してしまう。マングローブはそうした余計なもの受け止めるフイルターのような役割も果たしている。難しいことを考えずに、のんびり景色を見るのもよい。深圳湾を挟んだ向こうには、香港や深圳湾大橋が見える。ぼーっと海風に吹かれながらゆっくりできる。

マングローブ マングローブ

紅樹林海浜生態公園
住所:深圳市福田区浜海大道和深圳湾畔
電話:(86)755-8370-8339
アクセス: 地下鉄1号線「僑城東」駅下車、徒歩約15分。 快速バス、K113、K204「紅樹林」バス停下車すぐ
料金:無料
開放時間:08:00~20:00

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