おばけは出ないけれども…… 恐怖?のトイレin China

2016/11/01

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中国で生活を始めてから随分時が経った。文化の違いは多々あれど、身近なことだからこそトイレに関してはその違いに驚愕してしまう。私がトイレの洗礼を受けたのは14年前に訪れたとある公立病院。個室&水洗にはなっているものの、便器は無く、まさに側溝・U字溝そのもの。水洗とは名ばかりで、前の個室からスーッと流れてくる水のことだった・・・そして今、中国生活にも慣れ、そう簡単には動じなくなったものの、それでもこの国のトイレ事情について不思議に思うことはまだまだ存在する。

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例えば、週1でお邪魔する某ビルのトイレ。珍しくトイレットペーパーが備え付けられているのだが、ホルダーにはしっかりと南京錠がかけてある。うむむ……盗難防止(だよね?)とはいえ、よりによって南京錠。そういや昔、それでごついネックレスを作ったっけなぁ(シド・ヴィシャスの真似です 笑)。

お次は学校のトイレ。まあ、学校なので必要最低限の設備しか無いというのは解る。しかし、天井をよく見ると、塩ビパイプはむきだしのまま。U字になっているところには詰まり防止かはたまた掃除のためか?キャップがついている。つまり、そこから水漏れする可能性があるのだろう。

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……ちょっと待て! 頭上のパイプは、上の階の便器から直結してるじゃん……いやだなあ、”水“(?)漏れしたら……と思いつつ、毎回そそくさと用を足す私。

こと学校のトイレというものは、何故か鍵が壊れていることが多いのも特徴である。ドアの立付けの悪さも然りだ。しかし、特に不便を感じていないのか、直されることもなくそのまま放置されている。まあ、用を足すときは「ドアが閉まっている=使用中」という認識で、すべては流れる水の如くスムーズに行われるのであった(トイレだけに)。

先日、授業中にふとしたことから日本のトイレについて話をした。

私「日本では使用後のトイレットペーパーは便器に入れて流します」生徒たち「ええーっ!なんでー?詰まって水が流れなくなりますよーぅ!」

うむ、確かに。こっちのトイレットペーパーやポケットティッシュは「水に強い」が売りで、日本のそれらは「水に溶けやすい」が売りだ。やわらかさが格段に違う。中国のペーパーを日本で使ったら、確かに詰まってしまうかもしれない。次回帰国時はペーパー類を購入し、文化比較授業の一環にするべきか・・・と思う今日この頃なのであった。

[ヘイワード 順]
「母」、「妻」、「日本語教師」、「大学生」、「ライター」、「女」の“6足のわらじ”を履いて、中国は広州でパタパタと、何でもかんでも
「なんとかなるさー」で乗り切る毎日。広州歴5年になるも中国語は駄目駄目レベル。夜ごはんの主食はビール。

 

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