今すぐ使いたくなる中国語「出來行, 遲早都是要還的」

2016/08/24

出來行, 遲早都是要還的
chū lái háng, chí zǎo dōu shì yào huán de

無間道「反社会的な行動の代償はいずれ払うことになる」
「ツケは必ず回ってくる」

「行(háng)」は広東語の「走」で、「黒社会」つまり極道の世界で使われる場合、反社会的な行動、不道徳行為、法律に違反する行いのことを指す。そんなことをすれば、遅かれ早かれ法によって裁かれたり、何らかの報復を身に招くことになる。警察アクション映画や極道・仁侠映画でよく使われるお決まりのセリフだが、日常会話にも取り込まれ、よく使われている。

この言葉には似たような意味の四字熟語がある。それは「因果報應」(yīn gǔo bào yìng、因果応報)。今“因”つまり原因である種をまけば、将来その“果”つまり果報である実を刈り取ることになる。出典は仏教経典で、善因には善果、悪因には悪果が訪れるという業(カルマ)の因果関係が説かれる。物事の原因と結果は互いに関連しあっており、“因”をまかなければ、“果”を得ることもない。確かに多くの物事はこの法則に当てはまるように思える。罪を犯して罰を受ける時、ある人は周りの人や物事のせいにする。しかし、つまるところその結果を招いた原因の大部分は自分が以前にとった行動による場合が少なくない。だから、何かの行動を起こすときには“三思而後行(” 熟慮した後行動する)を念頭に、行動した場合の結果も考えるようにしたい。もちろん、宗教的なカルマの法則を意識することは少ないかもしれない。しかし、因果の法則を意識することには価値がある。適度な“恐れの心”は、自分を律するのに役立つものだ。

作品紹介
無間道(インファナル・アフェア)
「無間道」は三部作のシリーズ映画で、1991年当時の香港が舞台。香港警察と尖沙咀マフィアがそれぞれスパイを内部に潜入させる。身の危険と心のゆらぎに苦悶しながら対決の時を迎える姿を緊迫感あふれるタッチで描く。

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