今すぐ使いたくなる中国語「人可以活得將就, 也可以活得講究」

2016/08/17

人可以活得將就, 也可以活得講究
rén kě yǐ húo dé jiāng jìu, yě kě yǐ húo dé jiǎng jīu

「人はそこそこで生きられる、こだわっても生きられる」
「妥協するか、理想を貫くか」生活啟示錄

「將就」とは、ある物事について満足とは言えないが仕方なく受け入れる、という意味。日本語で一般的に使われる「妥協する」のニュアンスに近い。「講究」とは、物事を究める、理想を追求する、こだわることを意味する。この二つの言葉は声調が違うだけだで意味が大きく異る。

「將就」は、ここ数年流行している言葉だ。「恋愛であれ、友達であれ、仕事であれ、“將就”はいやだ」と言う人が多い。大抵の人は自分の理想の恋人、友人、仕事が現れるのをとりあえず待つ。しかし、ある程度待っても望みがないように思えると、身近なところで妥協し、理想通りとは言えないがまあまあ納得できるところで落ち着く。しかし、ある人たちはあくまでも理想とする人や仕事が現れるまで待ち続ける。待ち方にも二通りあり、何もしないでただ待つ人もいれば、将来の理想とする人や仕事にふさわしい人間になれるよう自分磨きに余念がない人もいる。後者のタイプの場合、「講究」という言葉がぴったり当てはまる。

「將就」はマイナスイメージに取られるが、現実的な生き方という見方もできる。現実的な選択をすれば、とりあえずある程度のものを確実に手に入れることができる。「講究」であれば、より良いものを得られるチャンスはあるかもしれないが、確実とは言えずリスクも伴う。妥協するかしないか、理想を追求するかしないかは、その人の自由。いずれにせよ、幸せかどうかは中国の諺「知足者常楽」(足るを知る者は常に楽し)に尽きるのかもしれない。

作品紹介
生活啟示錄
現実社会の中で人がいかにして夢を実現してゆくかを描くドラマ。「姐弟恋」つまり年下の彼がテーマで、主人公の男女が仕事、恋愛などの夢をかなえてゆく姿を追う。温かな人間模様にスポットが当てられている。

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