流行事情「北京癱」

2016/08/17

骨「北京癱」が、最近ネット上で流行っている。「癱」(tān)とは、半身不随とか麻痺を意味する漢字で、「北京癱」や「癱坐」は無気力な座り方のことを指している。北京の若者たちのだらりとした座り方からこう呼ばれているようだ。ほかの地域の子どもたちは、姿勢が悪いと言っても猫背になるくらいだと言われるが、実際にはどの地域でもこうした姿勢が多くなっていると指摘されている。力を抜いてイスやソファーに全身を預け、だらりと腰掛ける。腰の位置がイスの前方へずり下がり、仙骨座りのような状態となる。そして、自分のお腹をテーブルのようにして使う。

この言葉が流行るようになって、多くのネットユーザーが実際にこの座り方を真似している。あるネットユーザーはこの姿勢で30分過ごしてみた。全身の筋肉がリラックスしたが、起き上がろうとすると、腰に痛みが走り、回復するまで数分かかったと言っている。こうした座り方について、専門家も注意を促している。この種の姿勢は、首や腰の筋肉をほぼ使わないため楽ではある。そのためリラックスできるが、長い時間そうしていると、脊椎や腰椎などを傷める危険がとても高い。

時々この座り方で身体の緊張をほぐすのはかまわないとしても、脊椎と腰椎などを傷めないためにも長時間この姿勢でいることは避けたい。特に成長期の子どもたちが、この姿勢で宿題をしたりテレビを見続けると骨格の成長にも影響する可能性がある。

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