「日本盛 生原酒試飲会」開催レポ【幸福和房】

2016/07/13

「日本盛 生原酒試飲会」の報告
去る6月24日、神戸の老舗日本酒メーカー「日本盛」が、珠江新城の日本料理店「幸福和房」で「日本盛 生原酒試飲会」を開催した。今回のプロモーションは、「生原酒」中国大陸進出の先駆けとして企画されたもので、約20名が参加した。インパクトの強い生原酒に合わせて、「幸福和房」がこの日特別に用意したのは魚介類を中心としたシンプルな料理、おつまみセットだった。参加者は、同店の料理に舌鼓を打ちつつ、日本盛が用意した2種類の「生原酒」を試飲。今回は、試飲会ということもあり、集まった参加者からは今後の「生原酒」中国大陸進出に向けた忌憚のないアドバイスが飛び交った。「幸福和房」では今後も定期的に、試飲会を含め様々なイベントを企画していくという。
試飲会試飲会

「生原酒」の紹介
「無濾過生原酒」とも呼ばれるお酒で、簡単に言えば、酒蔵や酒造のタンクからしぼったままのお酒のこと。通常の日本酒ではしぼったあとに、「濾過」と呼ばれる色を透明にし香味を調整する工程を経るが、生原酒の場合濾過は行われない。また「生酒」と言われるように、通常行われる加熱殺菌処理( 火入れ)も行われない。また「原酒」と言われるように、できた日本酒のアルコール度数を下げるための割り水(希釈)もしていない。
火入れしないため、フレッシュな香りが強く立つ。また、割り水もしないため、パンチが効いて濃厚で飲み応えがある。しぼった状態のお酒をほぼそのまま何の加工もぜずに瓶詰めするため、生原酒ならではのこうした味わいを楽しめる。
ただし、生原酒はとてもデリケートなので、品質管理が難しく、これまでは、蔵元や酒造から直送でのみで扱われるか、市販されても賞味期限が短いものがほとんどだった。そのため日本盛の生原酒登場は画期的なことだった。200mlボトル缶を使うことで、常温保管で約8か月の賞味期間を実現させ、いつでもどこでもおいしい生原酒を飲めるようになったのだ。濃厚甘口の本醸造と、やや淡麗辛口の大吟醸の2種類がある。

「幸福和房」の紹介
「食べ物も一種の”媒介“(人と人とをつなぐ橋渡し)であり、人を幸せな気持ちにさてくれる」がコンセプトの「幸福和房」。本格的な手打ち蕎麦や自家製アイスが人気メニューで、お酒も焼酎・日本酒・ウィスキーなど常時20種類以上取り揃えている。リクエストがあれば広州ではあまり見かけないお酒も入手してくれる。
そんな同店では、今回のような試飲会や日中異業種交流会のほか、昨今の中国における日本ブームに呼応し、中国ではなかなか手に入れることのできない日本国内のレアな地域情報を提供する”情報発信スペース“を設けるなど、さまざまなイベントも企画してきた。日本をより近くに感じ、日頃の疲れを置いて帰れるような場所……「幸福和房」が目指すのはそんなお店だ。
試飲会外見

幸福和房
住所:広州市天河区珠江新城華成路2号名悦大厦1階105号舗
電話:(86)134-1809-6704(田原まで)
時間:11:30~14:00、18:00~23:00

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