今すぐ使いたくなる中国語「孤芳一世,幸得一知己」

2016/06/29

孤芳一世,幸得一知己
gū fāng yī shì, xìng dé yī zhī jǐ
「孤高な人生、幸いにも知己を得る」

「孤芳」は、美しく咲き誇る孤高の花。「知己」は、自分のことをよく理解してくれる人、本当の友達。まるで孤高の花のように、一人でこの世を渡り歩いてきたが、自分のことを理解してくれる知己と巡り合う、これほど幸せなことはない。平凡な野の花であったとしても、みごとに咲いて芳しい香りを辺り一面に漂わせることがある。人に気づかれることもあればそうでないこともある。実際には、「人生難得一知己」(知己は得難い)と言われるように、誰にも気づかれないことの方が多い。茫漠とした人の海の中で、自分の存在や人格をはっきりと肯定してくれるような人が一人でも見つかれば、それはたいへん幸運なことなのだ。まるでこの世界に存在するもう一人の自分のように、うれしい時には共に喜び、苦しい時には共に苦しむ。長所を認めてくれ、かつ短所を指摘してくれる。喧嘩をすることはあってもその関係が壊れることはない。
「幸福的夫妻是知己」(幸せな夫婦は知己である)と言われる。人が「結婚しよう」と言ってくれる、それはつまり、他人であるその人が自分の存在をはっきりと認めてくれたということ、そしてこれからもそうしようと誓ってくれたということ。この事実ほど、他人から明確に肯定され、受け入れられる出来事というものは、そうあるものではない。とはいえ、それが本当の知己になるとはかぎらない。すでに知己がいるなら大切に、まだいなくてもあせる必要はない。いつかもう一人の自分と巡り合えると信じて。

秦時明月
作品紹介

秦時明月:
始皇帝が六国を併呑した時代を描くテレビドラマ。荊軻という名の青年が秦を滅ぼそうと企てるも奮戦むなしく敗れ去る。剣術士・蓋聶は荊軻の息子荊天明を連れ、秦の追ってから逃れる。やがて高月や項少羽と出会い、秦に立ち向かう。

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