流行事情「友誼」

2016/05/25

友誼的小船説翻就翻

友情「友誼的小船説翻就翻」――フレンドシップ(友情)という名のシップ(船)がひっくり返る。このタイトルで投稿されたある漫画が話題となった。その後、この言い回しを使った様々なフレーズが広まった。「乗坐在友誼之船的兩個好朋友、一個人突然痩了,友誼的小船説翻就翻」(フレンドシップという名のシップに乗った友だちの二人。一人が突然やせたら、フレンドシップはひっくり返る)、「乗坐在友誼之船的兩個朋友、突然有一個吃独食、友誼的小船説翻就翻」(フレンドシップという名のシップに乗った友だちの二人、突然一人だけが食事をしたら、フレンドシップはひっくり返る)などだ。さらに、「愛情的巨輪説沉就沉」(愛という名の巨船が沈む)などの派生形も見られる。誰もが経験する苦悩と無力感を短い言葉で表現している。

確かに、友情は不変ではない。今日は一緒に楽しく食事をしていたのに、次の日には絶交してしまうということもある。コミュニケーション不足による誤解などで、友情はいとも簡単に崩れ去る。こうした表現によって友情の脆さや儚さばかりが強調されると、何をしても無駄であるように感じてすぐにあきらめたくなる。しかし、こうした表現は感情のはけ口の一手段にすぎない。それをそのまま自分たちの関係に持ち込む必要はない。大切なのは、良い関係を持続させるためには努力が必要だということ。特に良いコミュニケーションは欠かせない。最近、ゆっくり語り合うような時間をとっているかどうか、考えさせられる。

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