53美術館 x 中之条ビエンナーレ in 広州

2016/05/11

53 美術館日本人作家による企画展5/7~6/7「海の上を歩く―WALK ON THE SEA―」開催

アーティストが、異なる文化を持つ国や地域に一定期間滞在し地域との交流を図りながら、創作・研究活動を行うプログラム「アーティスト・イン・レジデンス」。広州の「53美術館」に招聘された16名の日本人作家たちによる渾身の作品を見逃すな!

「日本現代アート展・海の上を歩く」が5月7日、「広州53美術館」で開幕した。「日本現代アート展」は、「広州53美術館」が主催する国際展覧プロジェクトだ。これまですでに50名以上の日本人アーティストが参加している。今回初めて「中之条ビエンナーレ」の交流企画として開催された。日本はもとより世界で活躍する日本人アーティスト16名が集結、4月後半から同美術館に滞在して創作活動を行ってきた。日本人アーティストと広州の観衆との間に文化交流の架け橋を築き、内在する文化的エネルギーを相互に体験し合うことを主旨としている。そのため、材料の調達を始め、全て現地と密着した制作活動が進められた。

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「海の上を歩く」
―Walk on the Sea―
53 美術館我々の住む日本と中国の間には海原が広がり、陸地をつたって往来することができない。
その地形的な隔たりは言語や習慣など様々な違いを生み出し、歴史を積み重ねる中で文化と価値観が生まれてきた。
いま、我々の世界は急速に縮小し、互いに混じり始めている。そして我々は陸続きのような感覚で簡単に海を越えることができるようになった。
大海は大地となり、海流が都市を結ぶ道のごとく我々の往来を可能にする。
大陸には幾つもの国や民族があり、各々が地形的な条件や歴史背景により異なる文化を持つが、その中でも日本と中国は、隣国であってもどこか遠い国のように思える。隔てる海原が心理的な距離をも生んでいるようだ。
長い歴史の中で生まれた文化や価値観は、未だ自由な往来を求めている。
本展覧会は、その道標となり、我々が共有する世界の未来を提示する。
中之条ビエンナーレ 総合ディレクター 山重徹夫

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主催:53美術館
後援:在広州日本国総領事館
キュレーター:山重徹夫(日本)、肖麗(日本)、李瓊波(中国)
キュレーター アシスタント:張翔
展示期間:5月7日~6月7日

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広州53美術館

広州市初となる非営利民間現代美術館として2010年に誕生した。工業アートと現代アートを融合、絵画、彫塑、装置、影像など各カテゴリーのアート作品のために専用展示スペースを設けている。地元広州の芸術育成と国内外の芸術交流の促進を趣旨としている。

住所:広州市天河区広園快速路匯景路匯苑街19号
電話:(86)20-2213-1500
時間:12:30~21:30
アクセス:地下鉄3号線「華師」E出口からバス813路、または「広州東駅」J出口からバス813路、「科学院地化所」バス停下車

アーティスト紹介
藤原京子(Kyoko Fujiwara)「境界」を象徴するモチーフを使ってサイト・スペシフィックなインスタレーションを制作する。
藤井萬里子(Mariko Fujii)
升谷絵里香(Erica Masuya)生活拠点、制作拠点を移動させ、周囲の環境を意識的に変化させながら、多角的視点からのアプローチを図る。
鈴木のぞみ(Nozomi Suzuki)長い年月を経た事物には、太陽光による日焼け後のような記憶が潜んでいると捉える。
山口貴子(Takako Yamaguchi)国内外の芸術祭やレジデンスプログラムに参加し、制作活動の幅を広げる。飯沢康輔(Kohsuke Iizawa)畑を耕し種を蒔くように芸術を創る。
藤井龍徳(Tatsunori Fujii)場や空間という曖昧な量感に、地質学的な調査という質感を混ぜ合わせることでインスタレーションを制作する。
宮本和之(Kazuyuki Miyamoto)
元木孝美(Takami Motoki)物は周りの空間も含めて存在していると考え、「彫刻によって喚起される空間」をテーマに制作する。
三宅光春(Mitsuharu Miyake)「線をひく、音がする……折り曲げ縫い合わすことで空間を生み出し、動きをともなって時間を移動する」。
外丸治(Osamu Tomaru)不安定な世の価値観の中でも確かに立ち上がる感覚を、自らの身体を通してつかみとることを軸に制作する。
吉野祥太郎(Shotaro Yoshino)地面を持ち上げる事で「土地の記憶」を表現し、国内外の美術館やギャラリーで地域密着型のイベントなどを行う。
齋藤増美(Masumi Saito)様々なスタイルのダンスに挑戦する中で独自の表現方法を確立。幅広いジャンルのアーティストとコラボを展開する。
Guy Wigmoreアートや音楽の短編ドキュメンタリーを主に制作する映像作家。拠点を群馬に移し、自分のための作品を制作している。
Kato
人力車

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