今すぐ使いたくなる中国語「現在你只需要靜靜地,等風來」

2016/04/20

現在你只需要靜靜地,等風來
xiàn zài nǐ zhǐ xū yào jìng jìng de, děng fēng lái
「今はただ静かに風が来るのを待とう」

作品
都会のリズムはとにかく早い。いつも何かに追われて生きている。“時は金なり”――時間は金銭的価値に置き換えられ、無駄と思える時間を嫌い、多忙を良しとする価値観が浸透している。効率が最優先される社会ではすべてが順調に進むように思われる……。が、実際にはただ“急ぐ”だけですべてが解決されるわけではない。時にはじっくり時間をかけなければならないこともある。しかし、ふと気づくと、“待ち時間=無駄”という方程式をすべての物事に適用し、結果として自分を追い込んでいる。紹介する映画ではこうした“都会病”について描かれている。
パラグライダーのランチャー台に一組の男女がいる。必要な装備を装着し、準備万端。彼女はイライラしながら彼に問う、「いったいいつになったら飛べるの」。彼は言う、「君がどんなにあせっても無駄だ。このタイミングで飛び出しても飛べない。今はただ静かに風を待とう」。準備が整ったら後は風まかせだ。気を揉んだところでどうにかなるものではない。生活の中でも、風を待つように、チャンスやタイミングを待たなければならないことも少なくない。それに逆らってもいいことはないし、イライラしたところで何も解決しない。自分にできることをしたならば、あとは静かにその時を待つしかない。ゆったりした気持ちで待てれば、時間を無駄にしているようで、実際には不必要な思い煩いの時間をカットできる。イライラした時に思い出そう、“静静地、等風来吧!”

作品紹介
等風来(UP IN the WIND):
鮑鯨鯨の小説「遊記、或是指南」が原作の中国映画。大都会で恩恵を享受すると同時に大きなプレッシャーも抱えて暮らす女性が、自分を見つめなおす物語。上海で雑誌のグルメ記者をしている程羽蒙は仕事でネパール行きを命じられる。ツアー客と共に旅する中で、富二代(ボンボン)の王燦、大学を卒業した李熱血など、それぞれ問題を抱えた若者と知り合い、“都会病”を癒してゆく。

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