器やオブジェの展示会「春 芸術器物展」広州市越秀区

2015/06/16

春 芸術器物展洋館が立ち並ぶ閑静なエリアにある「逵園芸術館」。1922年建造の洋館を改装した、歴史の重みが漂う同ギャラリーは、しばし都会の喧騒から逃れることができる絶好の場所でもある。現在は、「春」を題材とした器やオブジェの展示会を開催中。美術分野の高等教育機関である広州美術学院で指導を行う7名の芸術家たちによるもので、自身を泥、火、塗料を扱う労働者とみなす彼らの作品は、静粛な中に堂々たる存在感を放っている。彼らが魅せるセラミック技術には、他の芸術家から一線を画す違いがある。
今回、展示会に選ばれた作品は、彼らの膨大な作品の中のほんの一握りだ。彼らは「生活は陶器の真髄である」と位置づけている。日々の生活で必要なものは、生活の美学の中で最も重要な部分であり、建築や絵画、彫刻などのように人々に大きなビジュアルインパクトを与えるものではなくても、毎日の生活に「潤いを与えるもの」、「心や魂が響くもの」だという。
暑い夏が続く中、私たちはどのように過ぎ去った「春」を感じることができるだろうか。春のような平和、落ち着きを感じることができたら―。それが彼らの目的だろう。同展示会は、入場無料。気軽に訪れてみてはいかが。

春-芸術器物展
住所:広州市越秀区恤孤院路9号逵園芸術館
日時:6月21日まで 10:00~22:00
料金:無料
ウェブ:http://www.douban.com/event/24402537

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