世にも奇妙な物語「ボルヘスとわたし(劇団)」広州市天河区

2014/08/12

世にも奇妙な物語 ボルヘスとわたし

「ボルヘスとわたし」は、アルゼンチン出身の作家「ホルヘ・ルイス・ボルヘス」(Jorge Luis Borges)の珠玉の一冊と評されている。ボルヘスは、いわゆる「世にも奇妙な小説」というカテゴリに大きな影響を与えた。「ボルヘスとわたし」で描かれるのは、人間の運命が無限に反復する迷宮的世界だ。

今回この物語を演じる「Idle Motion劇団」は、イギリスの新興劇団。役者たちのイキイキとした演技は、強いインパクトを与えてくれることだろう。同作は2009年と2013年のエジンバラ芸術祭で上演され、「トータル・シアター・アワード」にノミネートされている。

物語は、オックスフォード大学図書館から始まり、作家ボルヘスの伝奇的生涯を描いてゆく。この美しい主線と並行して流れるもう1つの線が、読書クラブで出会うソフィーとニックのストーリー。イギリスの恋愛モノによくありそうなティータイムの場面、ユーモアたっぷりに愛をはぐぐむ二人。文学に対する情熱を唯一の共通項とするこの2つの線の間に、一見何の関係もないたくさんの要素が入り混じる。まるで小説が人間の想像力を捉えたその瞬間のように、日常と文学世界の関係に思いを導く。世にも奇妙な物語、想像力が命綱の作家へ敬意を表しながら鑑賞してみよう。

ボルヘスとわたし
住所:広州市天河区珠江新城華夏路広州大劇場実験劇場
日時:8月29日~31日 20:00
料金:RMB280、RMB180
ウェブ:http://www.gzdjy.org/perform/show.aspx?id=0704115491

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