海の幸とお酒「旬の蔵」広州市天河区

2014/08/07

「旬の蔵」広州市天河区

「お店は酒蔵をイメージしています。」と語る「旬の蔵」のスタッフ。今年6月にオープンするに当たって準備も忙しかったことだろう、満を持してオープンし、ようやく取材がかなった。黒ベースの壁と天井に白木でつくられたかのような美しいカウンター、たくさんののぼり旗、暖かい照明が「酒蔵」空間を演出している。

「当店の一押しはお酒、海の幸」とのこと。さすが酒蔵のコンセプト、日本酒や焼酎は、ほかでは滅多にお目にかかれない銘柄を取り揃えている。取引先と交渉を重ね現在の品揃えを実現したそうだ。その日本酒を升でいただくのは至福のひとときだ。さらに、新鮮さが重要な海鮮は独自のルートで仕入れているため質の良いものを用意できるとのこと。それらの食材を使って刺身、煮物、焼き物、揚げ物、などいろいろな海鮮料理が提供される。また料理長が週替りで提案する「美人と男の今夜の一品」からも、驚きと楽しみを感じることができるだろう。メニューの8~9割が海の幸を用いたもので、強いこだわりを感じた。

日本料理は目で味わい、舌で味わうと言われるが、運ばれてくる料理はどれも美しく盛られており、料理長の思いを感じることができた。「刺身の盛り合わせ」は素材に適した厚みで切られ、活き活きと盛られている。味を引き立てる心遣いだ。1つ1つが海の幸を感じさせるが、特にアワビとエビは絶品。また、「厚肉ほっけ」はふっくらと味もしっかりしている。醤油無しでもじゅうぶんだが、レモンとも大根おろしとでもよく合うのでお好みで。そして「釡飯」はアワビとシソで炊かれておりシンプルで、絶妙な組み合わせだ。海鮮のダシをシソの風味がまとめている、釡飯の奥の深さを感じた。

珍しい銘柄の日本酒や焼酎、素材にこだわり抜いた海の幸、これらを味わうため毎晩日本人サラリーマンたちが通っている同店。お酒と海鮮にとことんこだわり抜き、ここ広州で勝負しようという心意気が感じられた。

旬の蔵
住所:広州市天河区体育東路74号2楼211
電話:(86)20-8551-8986
(86)181-3876-6350
時間:17:30~24:00

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