初夏4月の生命の芽生え【コラム:深セン物語】

2023/04/05

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深センで徒然(つれづれ)なるままに、、、
徒然(つれづれ)なるとは、思いにふけること
日本の江戸時代以前は旧暦の時代、4月は夏の始まり、初夏の到来であった。

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卯月
旧暦の4月を意味する別称「卯月(うづき)」。語源は卯の花から転じた“うづき”。新暦で4月下旬から6月上旬頃にあたる。
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~神まつる卯月に咲ける卯花は白くもきねがしらげたる哉~
神祭の卯月に花開く卯の花の白さは、巫女が杵(きね)でついたようだ、と歌われ、卯月の語源とも。「卯の花が咲く月」が省略され「卯月」になったという説は有名。中国の王朝時代には初夏を代表する野の花であった。ほかにも、稲を植える月という意味の「植月(うゑつき)」「種月(うづき)」「田植苗月(たうえなへづき)」「苗植月(なへうゑづき)」が転じた説もある。

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夏初月
旧暦4月は夏の最初の月にあたるため夏初月(なつはづき)とも呼ばれた。古来では卯月を境に衣替えした。亜熱帯地域の深センでは、旧暦同様に“夏が来た!”と感じる季節。深センの衣替えは、Tシャツと短パンやなぁ
ウツギの木は丈夫な上、巨木化しないため、田畑の境界の目印となる境木(さかいぎ)として、盛んに植えられてきた。境界に植えられる境木は、内と外、この世とあの世、現界と異界の境に立つゲートの意味を持ち、ツバキ(椿の名はみちわき=道分が語源)やサカキ(榊はそのまま境の木の意味)も。死後の世界や異界との境に立つことから、ウツギの別名には「死人花」といった名前も…なんか怖い~

評評2月如月で草木が芽生えつぼみが膨らみ、冬眠の生き物たちが目を覚ます。
3月弥生で花々は咲き、生き物たちの繁殖活動が盛んになり、妊娠し、卵を産む。
そして4月卯月で、咲いた花々が結実へ、生き物たちは新しい子どもが続々と湧き出てくる。トカゲ、ヘビ、カエルの小さな幼体がちょろちょろし、緑豊かな木々や草にも、青虫や毛虫が取り付き、成長していく。鳥たちは巣の中で雛たちが親鳥から給餌を受ける。
卯(う)の花月、鳥月、花残月、清和月、得鳥羽月、夏初月などの別称もある。

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雨季
深センは4月から9月頃まで雨季に突入する。気温は25度前後(夜間20度前後)であるが、湿度がハンパやない!6月以降は更に気温も湿度も上昇するので、4月から5月の時期に身体が順応しながら慣らすことが重要である。ちなみに筆者はすでに亜熱帯に適したローカ ル体になっていると思う…

仙湖

お勧めスポット
この時期お勧めの地は、羅湖の東側にある仙湖植物園。高くそびえる梧桐山の山麓に位置する「仙湖」という湖があるため、その名がついた。仙湖植物園は多彩な植物の世界。3000種類以上の植物には、貴重で魅力的な多くの絶滅危惧植物が存在する。
ēū園内は廟区、湖区、天上人間の3つの地区に分かれている。廟区には深セン最大の弘法寺があり、多くの市民が訪れて拝む厳粛な雰囲気を持つ。逍遥谷は、生い茂った樹木が太陽を遮り、流れる清流は幽玄である。湖区の青々とした美しい芝生は、緑の絨毯である。鏡のように澄んだ湖とのコントラストは見事な風景だ。天上人間地区では、植物の観賞以外に、八卦迷宮、別天地などがある。天上人間とは北京の高級倶楽部じゃない!


宮城 紀生深セン在住22年のベテランコンサルタント
宮城 紀生
miyagi@waya.net.cn
 
 
 
 
 
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