花に癒しを求めて…3月【コラム:深セン物語】

2023/03/01

スクリーンショット (2336)2023年1月元旦、深センで徒然(つれづれ)なるままに、、、
徒然(つれづれ)なるとは、思いにふけることである。
旧暦の時代(江戸時代以前)、春は1月~3月、夏は4月~6月、秋は7月~9月、冬は10月~12月。

3月弥生
弥生(やよい)には、「いよいよ草木が芽吹く」、長い冬が終わりようやく春がくるという意味が込められている。新暦の現代では3月下旬から5月上旬。譆汜

~山路来て 何やらゆかし 菫(すみれ)草~

この時期は桜の花が咲くので桜月(さくらづき)という別名も。花見月(はなみづき)も同様で、旧暦の3月は桜の花が咲いて花見をする月。桃の花も咲く時期であり、桃月(とうげつ)という別名も生まれている。また、桃の節句でおひな(雛)様を飾る季節であることから、雛月(ひいなつき)とも…。桜や桃だけでなく、3月はさまざまな花が咲くので、花月(かげつ)とも。蚕月(さんげつ)は、蚕のエサは桑の葉であり、桑の木が葉を出すのは旧暦3月の頃で、桑の葉を収穫することで、その年の養蚕が始まる。そのほか嘉月、春惜月、夢見月などの呼び名もある。3月は春の終わりで季春(きしゅん)とも言う。
春惜月(はるをしみつき)も、去る春を惜しむということ。さらに「終わりに近い」という意味を持つ「晩」と「春」を結びつけて、晩春(ばんしゅん)という別名も生まれている。
調べれば調べるほど出てくるので、今日はこれぐらいにしておく…恐るべし3月だ(汗)

花が美しく咲く季節
深センの季節の中で、特に花が美しく咲くと評判の3月。髮呣耋ノ承リ豪必奈玄

深センの代表的な仙湖植物園は、羅湖の東側、蓮池仙湖路に位置し、東は梧桐山、西は深セン水庫(貯水ダム)に臨んでいる。88年に正式に公開。植物研究の普及と観光を一体化し、中国観賞植物科学研究の重要な基地の一つ。07年に国家観光局から国家「AAAA」級景勝地に選ばれ、翌年に国家建設部から「国家重点公園」に認定された。觴阨閼 この時期、花の展覧会も開催されるので、都会の喧騒を離れて、癒しを求めて足を運んでみるのも良いかもしれない。
美しく咲いている花や草木を引っこ抜いて撮影したり、持って帰る人たちもいるらしく、心が痛い…
さて、花の話題の後で腹が減ったので、郷土料理を紹介。

鴨鍋
悟塔山の山麓望桐路に点在する農家料理(素朴菜)は是非おすすめ!小洒落た珈琲店や雑貨屋もあり、芸術家も住む地でもある。ここでは鴨鍋を出す店があり、とても美味なのでお勧めだ。辛い味が苦手なら“不辣”と注文すれば大丈夫!蛛 余談であるが、“カモネギ(鴨勑)”にまつわる都市伝説を…「カモがネギ背負って来やがった、フッフッフ」と、一般的に悪党が使うセリフであるが、ある鴨は「オレたちを悪事に使いやがって」と怒り、悪党が食べる鴨は毒を持つそうだ。信じるか信じないかはあなた次第

紅泥煨鶏
もうひとつの郷土料理は、“紅泥煨鶏(地鶏アルミホイル包みの鶏煮)”。これも別格の美味さ。米だけを食べて育った新鮮な地鶏を調味料入りアルミホイルに包み、大鍋に浸してじっくり煮込む。出来上がる前から香ばしい香りが漂い、食欲をそそる。身と骨が簡単にはがれるので、箸を使わず、素手でワイルドに食うのが美味い。外の自然の環境で食べるのがおススメだ。本当に腹が減ってきた…ss


宮城 紀生深セン在住22年のベテランコンサルタント
宮城 紀生
miyagi@waya.net.cn
 
 
 
 
 
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