深センものがたり 第51回

2022/11/02

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深セン、おもしろ話し、その二
前回に引き続き、長い深セン生活で筆者が遭遇した“おもしろい出来事”をお伝えする。

レストラン編
日式焼肉店で腹いっぱい食った後、ハイボール用の“炭酸”を注文すると、“牛タン三人前”が出てきた。返品交渉も実らず、仕方なく全部食べたが…
レストランで、知人のYさん(超肥満男性)が小太りのウエイトレスを、「美女(メイニュイ)!」と呼びとめると、大きな声で、「なんだい? 肥哥(フェイクー)!!」と返された。ウエイトレスには肥女(フェイニュイ)と聞こえたのかもしれない…。
※ウエイトレスに声がけする時に“美女”と呼ぶ人もいるトウ

日本料理屋へ中国人1人と日本人2人で入店、「この店は“食べ飲み放題200元”、とても安い」、「中国人のボクがマイタンするアルね~♪」。マイタン後、彼は急に静かになった。聞いてみると、3人合計で200元だと思ったようだ…
時代は2001年の頃古い町並

お気に入りの居酒屋、いつも焼酎のお湯割りを飲むが、その日は寒いので“熱い日本酒”を注文。いささか酒の味が変なので店員に確認、「日本酒に熱湯を入れた」、これじゃ“日本酒のお湯割り”である。
日本の居酒屋勤務経験のある中国人店長が謝罪し、「ボク“熱かん”知ってるアルよ、急いで作るアルよ」。で、再び飲んでもいささか味が変なので確認、「電子レンジで酒をチンして、熱湯を足したアルよ…」、これじゃ“日本酒の熱湯割り”である…
ダメだ、こりゃ

街の中編
大阪のオバちゃんと同じセンスで、上下異なる派手なガラ服を着こなす深センのオバちゃんたちの会話。「わぁ綺麗な服やんか、なんぼやった?」、「めちゃカッコええやん、派手で! どこで買ったん?」、と散々褒め散らかして、その場から離れてからの表情が、“どーせバーゲンの安モンやろ、ぜんぜん似合ってないけど”、という表情をするのも、大阪のオバちゃんとおんなじやった…云壬切扎氏

90年代の龍崗(当時は農村)をたずねたとき、「ニーハオ ここは○○ですか?」、「はぁ~?お前の中国語はわからん」、「申し訳ない、私は日本人で普通語がヘタクソだ」、「ガッハッハ~、おらも普通語はよくわからん! ガッハッハー」
なぜか、ビミョーに安心したことを覚えている大兄

隔離ホテルの食事日本語翻訳メニュー
麻婆豆腐→麻痺した母の豆腐
干妈豆豉→干からびたお母さん
家常炒饭→家でいつもの焼きめし
老北京鸡肉卷→北京の老いた鳥肉の巻
虎皮鸡蛋→虎の皮のたまご
“家でいつもの焼きめし”以外は、注文する気にならないな

おまけ
前回のコラムで述べた、「いつも元気な日本料理店のナナちゃん、飛びっ切りの“天然タイプ”。手を挙げて料理を注文するお客さんへ、「はーい!」、と笑顔で走っていき、ハイタッチして(注文も聞かず)戻っていった。店内のお客さんは全員大爆笑だった…」、
このくだりを読んだ方から連絡をもらった。
「当時、ハイタッチされた方のお隣でメシ食べてました。大爆笑したのを覚えています」と。
ちなみに、このナナちゃん、現在は結婚してお子さんも産まれて幸せに暮らしているようだ


宮城 紀生深セン在住20年のベテランコンサルタント
宮城 紀生
miyagi@waya.net.cn
 
 
 
 
 
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