殿方 育児あそばせ!第49回

2022/07/06

殿方育児あそばせ

一時帰国終了! いざ広州へ【前編】

ついにこの日が来てしまった。一時帰国が終了し広州に戻る日だ。
約3ヶ月半の滞在であったが、コロナウィルスの影響で外出はほぼ出来なかったものの、家族や限られた友人に久々に会うことが出来、非常に良い一時帰国となった。
この記事を読んでいる殆どの方はご存知だと思うが、広州行きのフライトに搭乗する為に事前に複数回のPCR検査及び手続きが必要で、フライト数日前はドタバタであった。正直、実家の家族や友人と別れを惜しむ暇もなかった。実際長男も広州に帰れば、広州の友達にまた会えることを嬉しく思っているし、長女に関しては年齢的に今いる場所が日本なのか、広州なのか、まだピンときていないようだ。また、私も含め家族全員コロナ禍での広州への移動は2度目、若干の心構えや今後起きることは予想できるので多少の心の余裕もあった。
殆どのスペースを2週間のホテル隔離に必要なアイテムで埋めたキャリーケースを持って、いざ飛行機へ搭乗。搭乗後約4時間で広州の空港に到着、ここからは流れに沿ってPCR検査やホテル移動へのバスに進むのみ。分かってはいたが、空港でのPCR検査は容赦なく鼻奥に棒を突っ込まれるし、ホテルに向かうバスに乗るための待機列は相当退屈で疲労が溜まる。こればっかりはやはり何度経験しても慣れることは無さそうだ……。
スクリーンショット (1513)ようやくバスに乗りいざ隔離ホテルへ。どのホテルに連れていかれるかは分からない。通称隔離ガチャのスタートだ。前回は空港からバスで北へ1時間半進んだところにある山奥の温泉街に隔離されたので、今回もガチャ結果は気長に待つことにしよう。そう思い眠りにつこうとしたその時、早くもバスが停車した。発車してまだ10分も経過してない。一体どういうことだ。外を見ると、そこに見えるのは話題の友和隔離ホテルではないか!
今となっては友和隔離ホテルの情報は多く出ていて、日本からも予約可能とのことだが、私達が広州に戻ってきた4月上旬時点ではオープンしたてであまり情報も出てなく、1年分の運を使い果たした結果、この隔離ホテルを引いたんだ!と錯覚するほど嬉しかった。
しかし、ここで思ってもいなかった現象が起こる。バスに乗っていた多くの中国人の方が、ホテルの宿泊代を聞いた瞬間に下車を拒否するのであった。結局、そのバスから友和ホテルで下車したのは私達家族ともう一名の日本人の方のみ。その他の中国人の方々はまた別の目的地に向かって旅立っていった。再见!
ホテルに到着するやいなや、手続きの仕方などを防護服のスタッフが日本語で丁寧に説明してくれる。前回の、到着後に電子メガホンで怒鳴り散らされ、消毒液を滝のように浴びせられた待遇とは大きく違い、この差に驚きを隠せない。本当に広州に戻ってきたのか??スクリーンショット (1514)
手続きを終えてホテルの部屋に入ると。そこに広がっていた世界は、私達家族が知っている隔離ホテルとは大きくかけ離れていた。これは本当に隔離ホテルなのか!?
『これだったらずっとここで過ごしたい!』長男がそう言う。
そう、隔離生活の始まりは素敵だった……。
後編につづく

スクリーンショット (1516)スクリーンショット (1515)


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Ryosuke Yoshida

埼玉出身、大阪生活は12年。中国語初心者・初の海外生活ということで右も左もわからない状態ですが、世界埼玉化計画推進の為、広州に家族(妻・長男6歳・長女2歳)とやってきました。広州在住日本人の先輩方に助けられ徐々に行動範囲と会話力が広がってきたところです。趣味はゲーム。仕事もゲーム。好物はビールと十万石饅頭、そこらへんの草。

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