カバーストーリー 2022年6月第2週号「広州で楽しむ新疆料理」

2022/06/08

広州で楽しむ新疆料理

 67月にかけて新疆はもっとも美しい季節。広大な青緑の大自然を感じながら新疆の美食を堪能しよう。大丈夫、現地に行けなくとも広州でそんな夢を実現させてくれるお店をここでは紹介する。暑い夏、友人たちとビールを飲みながら羊肉串をモリモリ食べよう!


新粤新疆菜

1 同店は30年の歴史あるチェーン店。新疆に行けない時は、まずここに足を運ぶのがおすすめ。牛肉、羊肉、フルーツなど同店で使用される食材は新疆から空輸され、大自然の中で育ったものばかり。新疆の味そのままを再現している。なんでも広州で暮らす新疆人もこのお店のファンが多いとか。

 

11 看板メニューは「グリルラムステーキ」。新疆北東部にあるフルンボイル市で育ったラム肉を使用、生後6ヶ月の若い子羊の肉は柔らかく香辛料が入りやすいのが特徴。手袋をしてかぶりつけば、ジューシーな肉汁が口いっぱいに広がる。また、「砂漠ラムステーキ」も人気。カリッとグリルされた表面にはふんだんにクミンがまぶされ、食感、香り、しびれる辛さ、いろいろな感覚を味わえる魅惑のメニューだ。毎晩6時半からは新疆の歌やダンスのパフォーマンスも開催中。羊肉、ビール、新疆舞踊、エスニックな夜の始まり!

 

1111新粤新疆菜·穆斯林餐
天河区体育西路191号中石化ビル佳兆広場3階
(020)3868-0585
9:30〜14:00、16:30〜21:30

 



 

金宫西域美食

22222 珠江新城にある同店は、大草原でとれた牛や羊を使い、伝統的な技術を使いながらも新しいアイデアメニューを楽しめるお店。まさに、新疆の飲食文化を体験するなら訪れるべきスポットでもある。そのこだわりは、食材だけにとどまらない。スターつきホテルでの経験を積んだ新疆出身のシェフが数人在籍するというから、本格的な料理とサービスも期待できる。

22 オーナー夫婦はキッチンにある焼き窯にコスト無視でこだわったそうだ。新疆料理のファンはこの窯で焼き上げられた串やナンを食べると泣きながら感動するなんていうエピソードもあるほど。また、千夜一夜物語の1シーンに入り込んでしまったような感覚になる内装も豪華そのものだ。同店の「ウイグル伝統罐罐肉」をぜひ食べていただきたい。クリーミーなスープの中にあるほのかな塩味、そして羊や野菜から出た素材の旨味が凝縮された逸品。

 

222金宫西域·新疆風味歌舞主題餐廳
天河区猟徳大道尚東美御48号2階
(020)8928-7731
11:00〜14:30、17:00〜22:00

 

 


 

努尔博斯坦茶餐廳
33333333333 広州から約5,000km離れたカシュガル発祥の同店は、広州で35年の実績と人気を誇る。いっときは40以上の店舗を構えたが、今では細々と常連に懐かしい味を提供し続けている。同店では毎日11時〜18時まで焼き窯で包子(バオズ)が焼かれる。ヤギのバターがジュワッとしたたり、香ばしい香りが店内に充満する。塩を含んだ土の窯の中で焼かれるので、焼き上がりが柔らかく香ばしいらしい。焼き立てをすぐ口に含めば、外はカリカリ、中身はお肉のジューシーさを楽しめ、すぐ幸福感に包まれる。また、手抓飯(炊き込みご飯)も人気。鉄の鍋に野菜、骨付き羊肉を油で炒め香りを出したところに米を加え30分蓋をして蒸し焼きにすると出来上がりだ。特製のタレを絡め鍋底から混ぜ合わせると、羊の旨味が浸透した柔らかご飯に様変わり。野菜もたくさん取れるヘルシーさも人気の理由だ。土色の壁、ウイグルの楽器、西洋のレトロな器、あたたかく灯る黄色の照明など、広州にいることを忘れてしまいそうな異次元の空間に、いつも以上にビールが進んでしまいそう。 広州から約5,000km離れたカシュガル発祥の同店は、広州で35年の実績と人気を誇る。いっときは40以上の店舗を構えたが、今では細々と常連に懐かしい味を提供し続けている。

 

33努尔博斯坦茶餐廳
天河区天河直街160号初層北7(中国銀行隣)
(020)3855-1176
11:30〜24:00

 

 

 

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