殿方 育児あそばせ!第9回

2021/09/08

殿方育児あそばせ

 

家族でオンラインゲームに没頭! 【殿方デジタル奮闘記】

photo2 今回は料理ネタではなく、息子のオンラインゲームについて。オンラインゲームは、対戦相手が毎回変わる上に『コンピューター』ではなく見知らぬ『人』であるため毎回ゲーム内容が変化する。そのため飽きずにずっと楽しめる。これは良い面の話。悪い面の話をすれば、終わりが無く永遠にゲームをプレイできてしまうこと、また相手が『人』故に予期せぬトラブルに発展することだ。

 

  我が家は最近、息子と妻と私で同じゲームの通信プレイにハマっている。それぞれ違うゲーム機なのに同じゲームで通信プレイできるなんて良い時代になったものだ。

 

 小学生ともなると、息子の周りにはオンラインゲームをしている友達がけっこういて、誘われることもしばしば。しかしずっと許可していなかった。オンラインゲームには悪い面もあるからまだ息子には早いと判断した……のだが、コロナ禍に加え中国への引っ越しもあり、日本にいる友達と一緒に遊べるという理由で仕方なくオンラインを許可した。

 

 我が家は、親同士も仲よくしている友達数人としかオンラインをしていない。身近で実際に会える友達とはオンラインで遊ばないというルールになっている。

 

 しかし子供だけでやらせてみると案の定、喧嘩に発展し泣きだすこともしばしば。せっかく国を超えて友達と遊んでいるのに、コミュニケーションがとれず楽しくプレイできない様子は見ていて歯がゆい。子供から取り上げてしまおうと思ったこともあるが、やはり離れている日本の友達と一緒に遊べるメリットは大きく、基本的には楽しそうに遊んでいるのでそれは出来ない。

 

 なので、最近は私も一緒に子供達が遊ぶオンラインゲームに参加することにした(半分自分が遊びたいからだ)。喧嘩に発展しそうな時は、そうならないようゲーム内のプレイで子供達を誘導しながら遊んでいる。相手への気遣いに欠けるプレイを見たらすぐ注意する。私自身、子供達と一緒にプレイするのが楽しくなってきた。トラブルになることが減ったし。どうやら、子供達の経験値が上がりコミュニケーションが取れるようになってきたようでよかった。

 

photo1 さて、今ではここに妻も加わり、親子3人でオンラインゲームを楽しむ休日となっている。親子3人と息子の友達と4人で遊ぶこともある。息子と息子の友達ともコミュニケーションをとれ、一緒に遊べて楽しい。ネットのマナーを教えることもできるし、自分も楽しめて一石二鳥だ。同じものを楽しむことで共通の話題ができ会話も増えた気がする。

 

 譲り合いの精神、相手を気遣う心、挑発してくるような相手に対して華麗にスルーする柔軟性。この辺が揃っていればオンラインの海に安心して子供ひとりで解き放てるのだが……まぁそう簡単には成熟するものでもない。ぼちぼちやっていくのが大事かな……。

 

 このような力はゲームだけでなく日々の生活でもとても重要だと思う。小学生でスマホを持つことも多い現代、子供達のSNSでのトラブルも少なくないと聞く。離れていても一緒に何かを楽しめる、つながれるということは素晴らしいが、顔が見えない相手とどうコミュニケーションをとるのか……現代の子供達はそんなことまで身につけないといけないのだ。

 

 なので、私の場合は、一緒に遊びつつ息子にこのような考え方を伝えられたらいいなと思い日々奮闘している(基本は自分がゲームしたいだけ)。何事も『まず自分がやってみる』ことが大事なのだ。


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Ryosuke Yoshida

埼玉出身、大阪生活は12年。中国語初心者・初の海外生活ということで右も左もわからない状態ですが、世界埼玉化計画推進の為、広州に家族(妻・長男6歳・長女2歳)とやってきました。広州在住日本人の先輩方に助けられ徐々に行動範囲と会話力が広がってきたところです。趣味はゲーム。仕事もゲーム。好物はビールと十万石饅頭、そこらへんの草。

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