殿方 育児あそばせ!第8回

2021/09/01

殿方育児あそばせ

 

親父と娘達とのコミュニケーション(離れ離れ編)

photo 前回掲載させていただいた記念すべきデビューの拙著もどきは、長女の作文による親バカな感動秘話で幕を開けた。育児がテーマなのに3ℓ の生ビールが隣に写っているプロフ画や、顔を晒しているけどそのペンネームは何だ(笑)など多くの素敵なツッコミを頂いた。家族に会えなくなり1年半過ぎて淋しさは募るばかりで、一時帰国して会いたいけど、仕事も大事な中で今帰国するのは厳しい。そんな中、このエッセイで日本にいる妻や娘たちも喜んでくれた。OK〜もう少し頑張ろうという気持ちと共に、相変わらず夜な夜な「乾杯‼」と広州の夜空に響かせている赤林であった。

 

 さて、このように突然に家族離れ離れになり一時帰国も簡単ではない状況は、約10年の間を家族帯同で各地を転々とした身としては暫く虚無モードとなり身も心も冴えなかった。単身赴任の生活が始まってからは自炊も億劫となる。バタバタと家族の荷物を日本へ送り気付いたら、まな板はあるが包丁がない。鍋蓋はあるが鍋がない。これではやる気が出ませんね……ということで100%外食生活(外 を含む)へと仕上がった。そんな無精な生活と仕事の両立の中で、家族とのリモート会話は年頃の娘に気を使いながらも時折「シーン……」もあるがまぁ癒しタイムだ(笑)。

 

娘達とのコミュニケーション実録

長女:中3となった20年の冬、高校受験が迫って高校を決めなくてはいけない時、高校をどこにするかで私の考えと合わなくてビデオ通話で対立した。転勤が多い我が家の場合、どこの県の高校にするか? から始まったが、将来的に私がいつどこへ転勤するか不明である。よって今住んでいる地域から選ぼうと落ち着いたのだが、ではどの高校を選ぶか。大学を見据えてなどと親がレールを敷くつもりは無いのだが、人生の先輩としてのウザいアドバイスはつい言ってしまう。「それって親の自己満じゃん」「いやそういうことではなくて……」そんなピリッとした関係が続いた。そして広州で生活した影響もあるのか、彼女の将来的なベクトルは海外に向かっていることを知る。そんな体験制度がある高校に行きたい。うん、最終的に決めるのは本人だね。結局、いくつかの約束を交わし本人の行きたいところへ進学した。今は高校生活を謳歌しているようだ。最近の会話は、学校はどうだ?から始まる。どんな友達が出来たのだろうと写真を送って貰うが、みんな目がニョーンとデカいしスタンプやキラキラ加工が顔面に入っており原形がわからん(笑)。

次女:何か話したくないことがあるとまず電話に出ない。テストの点数が良いとか先生に褒められた等、良い報告がある時だけ話そうとアピールしてくる中2の女子。通知表が配られた時はミニ報告会をするが、ちゃんと親父の話を聞いているのか心配になるくらい返事は良い。もともと天真爛漫な子だ。広く浅く人に可愛がられる術を身に着けている。小さい頃は親の注意を惹く為の泣き真似がうまかった。そんな感じなので、親父もついかまってしまい長女のジェラシーを強烈に浴びることになり随分と振り回された(笑)。将来男を振り回さないか妻と心配している。そんな次女も最近は反抗期なのかちょっぴりクールになりパパは子供の成長というものに戸惑ったぜw。広州にいた時は小6だった。末っ子でもあり、妻、長女を含めた女子3人の中で一番身長が低かったが、今は妻や長女よりも身長は伸びて一番大きいらしい。会ったら驚くだろうな(笑)。

 

 娘達はそれぞれの個性があるが、これからも自分らしく、それで良い。画面越しだが、いつも君たちの笑顔に勇気づけられているよ。

 

 最後まで読んでいただいた皆様谢谢!!


photo ryu prof

 

赤林 龍

広州生活2年4ヶ月。
このプロフィール写真,単身生活で羽伸ばしているでしょ?何で子供と写ってないの?それ以上、言わないでください(泣)もう1年以上妻と子供と会えてないのです。それに2人の娘は高1と中2なのでそもそも一緒に写ってくれたかわからないでしょ?あ、広州に家族でいたのです。2019年~20年少しだけですけど。コロナで家族帯同やめました。そんな83年1月生まれ酒テロ親父の育児奮闘記です。

Pocket
LINEで送る