ど・ローカルグルメ「腹を鳴らせば」最終回

2020/12/23

dolocal
あの素晴らしいローカルグルメをもう一度
キングオブローカルグルメ再降臨!!

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 早いもので2020年も残すところわずかとなり、年末恒例の流行語大賞には残念ながら惜しくも「腹を鳴らせば」はノミネートされず、また来年に期待という中、残念なお知らせが。突然ではあるが、当連載「ど・ローカルグルメ腹を鳴らせば」は今回をもって終了させていただくこととなり、筆ならぬ箸を置かせていただくことになった。まだまだ読者の方々の胃袋を満たしきれず、志半ばといった感じではあるが、この連載を読んでくださった方々にさよならの代わりにごちそうさまとこの場を借りてご挨拶を。

 そんな腹を鳴らせばのラストを飾るのは、当連載初にして唯一の紹介2回目のグルメ。なぜ2回も紹介するかというと、そのグルメはやはり僕にとってのローカルグルメ大賞だからである。

 その名は「牛师傅」。腹を鳴らせば通の方なら覚えているかもだが、本連載当初の第5回のときに一度紹介させてもらっている。そのお店を知ったのは僕が中国にきた2年目くらいのとき、それから合計で8年くらい中国にいるが、キングオブローカルグルメの位置は不動である。

 

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 改めてこの連載に書きたいと思い足を運んだのだが、実は僕自身もかなり久々の来店になってしまった。今回も以前食べていたものを注文しようと思って向かったものの、この行っていなかった間にメニューがアップデートされていたのである。ただでさえキングの位置に君臨しているにも関わらず、さらに努力を続けている姿勢に完全に脱帽である。

 

メニューが増えて悩ましい……

メニューが増えて悩ましい……

 

 新しいメニューも増えており、何にしようか悩んだが、一つは牛师傅の看板メニューである「牛羊杂汤面/牛と羊のホルモン麺」ともう一つは新しく増えていた「牛舌汤/牛タンスープ」を注文。

 「牛羊杂汤面」は初めて食べたときから変わらず、右に出るものがいないうまさ。牛师傅特製のスープに新鮮な牛と羊のホルモン、うまいという言葉以外に形容のしようが見つからないほどに本当にうまい。

 

看板メニュー「牛羊杂汤面」

看板メニュー「牛羊杂汤面」

 

 今回初めて食べた「牛舌汤」は同じく特製のスープに牛タンが入っているのだが、この牛タンの柔らかさ、こんなにおいしい牛タンが中国でも食べられるのかとこの新メニューでも感動を覚えた。

 

「牛舌汤」

「牛舌汤」

 

 麺とスープ、2杯食べたわけだが、あまりのおいしさにさらにもう1杯食べようか悩んでしまうし、なんなら帰り道に思い出してすでにまた食べたくなってしまっている自分がいる。今回久しぶりに食べたが、改めてやはり僕にとってキングオブローカルグルメであり、間違いなく日本人に一番食べて欲しい中国ローカルグルメである。

 年末年始は何かと飲み会が多いシーズン、日本人にとって飲みの〆といえばラーメンだと思うが、飲んだ後の〆にこの牛师傅があったらもう言うことはない。そんなお酒の〆にもうってつけの牛师傅にて「腹を鳴らせば」を〆させていただきます。

 百聞は”一食“にしかず、是非ご賞味あれ。

 

老板と記念撮影

老板と記念撮影

 


P20 GZ_sato_769【牛師傅】
住所:広州市海珠区江南大道中紫来大街3号舗
時間:17:00~24:30 日曜定休

 

 

 

 

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佐藤 健太
通称さとけん、中国歴6年。中国在住当初より、住まいが中心から遠く、周りにはローカルグルメしかなかったこともあり(?) 日々ローカルグルメを食す毎日。今では明らかに現地人しか行かないであろうご飯屋を攻めるスタンス。近頃は何なら言動が現地人よりも現地人と言われる始末。一番好きな食べ物は妻の手料理、本職はフクヅクリ。

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