ファッションブランド「マークジェイコブス（Marc Jacobs）」春夏コレクション

2014/04/14

ニューヨーク発の2014年春夏コレクション
ヴィクトリア調がサーファーに出会う

マークジェイコブス（Marc Jacobs）カバンマークジェイコブス（Marc Jacobs）バッグ

日本にも多くのファンを持つニューヨーク発のファッションブランド｢マークジェイコブス（Marc Jacobs）｣が、2014年春夏コレクションを発表。春夏シーズンというとカラフルな色彩に軽やかな素材が目立つ中、まるで秋冬シーズンかと思わせるような黒やボルドー、グリーンといった濃い色の組み合わせをメインに、力強い個性とファッション性に溢れる。

アーティスティック・ディレクターのマークジェイコブス氏（以下マーク氏）は「決まりきった春夏のイメージとは異なったデザインや色の組み合わせ、それでいて見る者や身につける人を魅了するデザインに仕上げている」と語る。そんな今期のコレクションの注目はリラックス感の中に”サーファーの格好良さ”と”ヴィクトリア調のエレガントさ”という2つの異なるテイストが融合した新しいボヘミアンスタイル。

ヴィクトリア調のジャケットやパンツは、ムーディーなダークトーンで展開。サーファーらしい熱帯的な雰囲気のハイビスカスがプリントされたアロハ柄のフラワーモチーフも、濃緑、黒、紺や茶色をメインにしたダークトーンを使用。襟や袖にはパフスリーブ、ハイネック、そしてメンズライクなジャケットに装飾されたタッセルがこれまでにない独自の装いを作り出している。いくつものタッセルをあしらった、赤、紺色、緑のプルオーバーやパーカーは、カジュアルなアイテムに、ボヘミアンな要素が見事にミックスされている。また、足元はフリンジブーツやフラットシューズなど春夏に最適な履き心地の良い靴を合せることで現代女性を表現している。デコラティブなロングドレスにもサンダルを合わたりと、その意外性もいたるところで発揮されている。

｢僕にとって2014年春夏コレクションは自己表現そのもの。構築的なものではなく、装飾的にすることで、あらゆる時代を表現した。想像の中で得た個性とスタイルが生きている｣（マーク氏）という同コレクション。これからのシーズンのコーディネートに組み合わせると、意外性も加わりユニークでお洒落なスタイルに仕上がるのでは。