アクアマリンの選び方

2017/11/21

アクアマリンは最も人気のある半貴石の1つ。エメラルドなどと一緒のベリルに分類されるアクアマリンだが、今回はアクアマリンを購入する際に知っておきたいこと、品質を見極めるポイントをご紹介しよう。

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【由来と言い伝え】
アクアマリンの輝きは海の水を連想させ、名前もそこから付けられていることから、古くから荒海を渡る船乗りたちにとって、旅の安全を守る宝石として知られてきた。また、アクアマリンの宝石言葉には誠実さや勇気、友情などがあり、数千年にもわたって人々の宝飾品として愛されている。

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【透明さと光沢】
アクアマリンはタイプ1の宝石であり、大部分のアクアマリンは“アイクリーン”、つまり他の鉱物(インクルージョン)を含んでいない。その透明性と、素晴らしい輝きがアクアマリンの魅力と言える。逆に言うと、インクルージョンのあるアクアマリンを買う理由はあまりないと言える。

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【クリーニング】
アクアマリンは温水と石鹸で洗うことができる。ただしスチームクリーナーは石の破損に繋がる可能性があるため、洗う前に破損を起こしやすくするインク
ルージョンやフラクチャーがないか確認しよう。一般的に、アクアマリンは熱には比較的弱いとされているが、光に対しては退色しにくいとされる。

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【石としての特徴】
人気が高く手頃な価格の半貴石であるアクアマリン。採掘が容易なことから、宝石デザイナーに好んで使用され、広く普及している。

ベリル類に属し、化学組成的に言うと、その独特な青色は鉄の成分によるものだ。硬さもあり、傷は付きにくい。世界で統一されたアクアマリンのグレーディング標準というものは存在しないため、購入する際は品質を見極めるポイントを押さえておいたほうがよい。

【色選びのポイント】
アクアマリンの青色は淡いものから濃い色までさまざまだが、色が濃いほうが価値が高いとされている。深い青は珍重され、価値を評価する際はもっとも重要な基準となる。中にはライトグリーン色を好む人もいるが、一般的には純粋な青色のアクアマリンが最も貴重とされる。
5mm未満のアクアマリンは青さが濃く現れにくく、より明るい色合いになる。大きな宝石の周りにアクアマリンを並べて使うような場合は、そのことを念頭においておくと良い。

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