宝石業界こぼれ話 古い体質の宝飾店は・・・

2016/08/23

私の事務所の近く、チムサチョイにある宝飾店のお話です。この記事が出る時には、既に閉店していますので、営業妨害に成らないと思い書きます。そのテーマは、宝飾品の小売価格です。

12-2 shop closed in april 2016

30年以上営業をして来た宝飾店がもう直ぐ閉店すると、昨年末から聞いて居りました。そのころから「安くするから、在庫を買って欲しい」とアプローチが有りました。忙しさに紛れてそのままになっていましたが、いよいよ閉店を2週間後に控え、再度、声が掛かりました。

長年商売をしているだけに、種類、価格帯等、幅広く商品を持っていました。しかしトップクラスの品質の宝石は殆どありません。中の上クラスは、有りました。そこで、そのクラスのダイヤ、ルビー、サファイヤを選び、価格交渉に入りました。

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商品には、値札が付いていました。しかし私には、単なる記号にしか見えません。実際の国際相場を基に、私なりの指値をメモして駆け引きです。担当者は、尤もらしく計算機を叩き提示した価格は、値札のおおよそ半分の値。「業者だから特別価格」と主張する。実は私が相場を基にメモした価格は、提示された価格の、そのまた半分以下です。彼が示した価格は、小売価格としても、まだ高い。私からすると、「日本の業者を馬鹿にするな!」と一瞬思う程、時代錯誤な駆け引き手段でした。「高い」と言えば、「いくらなら買う?」とくる。そこで、既に書いた価格のメモを見せると、「それなら、うちが買いたい。中間の価格でどうだ?」とくる。正に古典的な商売のやり方。私の嫌いな駆け引き商売。

振り返ると、昔(20年以上前)の香港の宝飾店の多くは、意味不明な高い価格を値札に記載して、お客様の様子を見ながら交渉。交渉の上、口八丁で価格を決めて売っていた。それ故、宝石は、価格が分からないとか、価格があっても不明瞭とか、良くわからない商売と言われ信頼感が得られない業種に見られていました。その様な古い不透明な商売方法に一石を投じて、正当な価格表示を導入して、多くの消費者から支持され大きくなったのが、現在、香港内に沢山のお店をチェーン展開している大手宝飾店です。

閉店のお店には申し訳ないが、斯様な駆け引きを主体にした商法では、現在のネット社会から取り残される事に成ったように思います。老舗ほど、販売価格の設定、販売方法を見直す時が来ているようです。

 

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