宝石業界こぼれ話 業界が抱える影

2016/08/23

先日、香港の銀行で口座開設の申し込みをしました。勿論ジュエリーの会社である旨、書類と一緒に説明に行きました。特に問題に成る事は無いだろうと思っていたのですが、担当の方の反応にショックを受けました。「ジュエリー産業の方の口座開設は、現在ほぼ無理です。」「え?何故です?」「テロ関連で、資金洗浄としてジュエリー産業を利用することが多く、ジュエリー関連企業の新規口座開設は出来ない状況です。」

結局、この問題については、真面目に香港で丸12年間仕事をしていますので、納品伝票や、他の銀行の記録などを出して、怪しい会社ではない事を証明する事に成りました。

次に出てきた質問は、「ダイヤモンド等の在庫をどの様に評価したら良いか分かりません。宝石の評価はあまりにも不透明で銀行としては避けたい産業です。」とのこと。昨今どの産業も、ネット社会になり急速にマーケットが変化しています。ジュエリー産業も日々変わります。私は、即座に「ダイヤモンドの評価は、極めてはっきりしています。10年、20年前と違います。大きな変化です。一寸プロに聞けば、ほぼ同様の回答が得られます。今では、価格がオープンかつクリア過ぎて、業者間では、ほとんど利益が出ません。国際的な価格基準があるからです。」と答えました。彼らの頭の中には、「宝石業界=怪しい」という既成概念が出来ているようです。真面目にやっている我々には、全く迷惑な話です。そこで、「価格の評価など必要ありません。融資のお願いには絶対に来ませんから。」とタンカを切ってきました。帰る時、「今年は、多数申請がありましたが、ジュエリー関連は、2社にしか開設承認が出ていません。しかも、承認まで3か月かかりました。」と担当者。この難関に驚いていますが、すぐ追加資料を出し、現在回答待ちです。

振り返ってみると、この業界が「怪しい」と言われる背景の一つに、やはり、「騙す人」がいるからでしょうね。最近も業者間で問題に成っている事の1つが、合成のダイヤモンドです。

20年以上前から産業用では、ダイヤモンドでコーテイングする技術が発達していました。この技術を宝石業界で悪用されていることが10年位前に分かりました。当初は、宝石の研究機関で注意程度の情報でしたが、4年ほど前から、警戒レベルが一気に上がりました。ジュエリーを作る時に、小さなダイヤを沢山留めます。その小さなダイヤに、コーテイングしたダイヤを混ぜる悪徳業者が出現したのです。小粒のダイヤは、袋に数百~数千粒入った状態で取引しますので、そこに混ぜられたら実際仕分けは不可能です。間違いを防ぐには、鑑別機関に依頼するしかありません。もっと基本的な事は、原石から研磨をしている信用のある工場から直接入手する事です。元を正せば、やはり信用ですね。

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