香港でシルク「絹工房(KINU-KOBO)」銅鑼湾(コーズウェイベイ)

2014/09/15

KINU-KOBO
マネージングディレクター

池松敦子さん

25年前、香港在住1年目にしてシルクを扱うショップを立ち上げた池松敦子さん。池松敦子さん町と町、人と人、文化と文化を結んだシルクロード。
香港でシルクに魅了されること25年の彼女のこれまでの歩みはまさにシルクロードそのものだ。
そんな池松さんの魅力に迫る。

オープン直後に借金取りが押し寄せた!?
シルクの魅力を広め続け、今ではファミリーのようなお客さんも。
香港とシルクとの出会いはいつですか?

家族の転勤がきっかけで1989年に香港へ移住し、今年で25年が経ちます。シルクには元々興味がありましたが、その当時、ウォッシャブルシルクが流行りだし、シルクが身近になってきた頃でした。しかも香港ではリーズナブルにシルクが手に入ることからシルクを求める人がたくさんいたんです。

お店を始めるきっかけは?またお店を始める時の気持ちは?

お店のオープンは移住してから1年後になります。初めはお金がなかったので、お店を出すなんて考えもしませんでしたが、知り合いの方々のご協力で日航ホテルさんで開店できる事になったんです。当初は大変さを感じるよりも、ワクワクして、よしやるぞ!!という気持ちでいっぱいでした。

いつ頃から軌道に乗り始めましたか?
嬉しいことに、オープン直後からお客様の列が繋がってお店の外まで並んでしまうほどでした。いちばん繁盛していた時は、商品が1日に4回転しました。人の多さに驚いたサプライヤーさんが、オープンしたてでもう借金取りが押し寄せたか!と、心配して電話してきたほどです。笑

お店のコンセプトは?
ファッションというよりも、気持ちよく着られるなど自然素材の魅力を感じてもらえるよう心がけて商品を提供しています。長年通って頂いている方も多く、お客様とは
ファミリーのようなお付き合いです。

壁の乗り越え方も「自然体」。特別なことは何もせず、
普通の生活を淡々とこなすことで見えてくるものがある。

苦労もたくさんあったと思いますが、どのように乗り越えてきましたか?

絹工房(KINU-KOBO)のお客様  絹工房(KINU-KOBO)店内

25年も携わってきたので色々ありましたよ。でもその中で一番大事にしていることは、「悪いときは決断はしないこと」だと思います。自分が落ち込んでいるときは絶対にいい決断はできないと感じました。悪いことを考えすぎず、朝ごはんをしっかり食べたり夜いっぱい寝たりと人間本来の生活を淡々とこなしていくのがいいと、自分の経験から思います。やる気がみなぎっているときは、どんなことでも突き進んでいけますから。長く続けきたことで安定してきたと語る池松さん。安定がなければ何もできないので、まずは安定させることを心がけているようです。

仕事をしていて、喜びを感じたり楽しいと思えることは何ですか?
やはりお客様が喜んでくれることです。それがなければ、商売はやっていけないと思います。生産の段階では物の動きが中心かもしれないですが、結局1枚1枚が1人のお客様の手元に行くので、お客様が喜んでくれることによって商売が完結すると思うんです。だから良い点も悪い点もフィードバックは必ず工場にします。生産に携わっている人々がお客様の方を向いていなければいいものは作れないと考えます。

今後どのような商品を提供したいですか?
新しいショップが1月にスタンレーにオープンしました。世界各地からお客様にお越しいただいており、麻100%のリラックスウェアまた、ロングセラーであるシルク、カシミヤのショール、スカーフ類を中心に販売しております。

シルクは「私をゾクゾクさせてくれる神様からの贈り物」。
池松さんが魅了されたシルクの不思議な魅力。

最後に、シルクの魅力を教えてください。
シルクは歴史的にもすごく古く、中東の紀元前の遺跡からも発掘されており、今もなお変わらず愛されている。何百年、何千年の歴史の中で色々なものが廃れてきているのに、シルクは昔とほとんど同じ製法で作られているんですよ。シルクってなんだか「神様からの贈り物」のような気がするんです。すごくゾクゾクさせられます。シルクは本当に不思議で面白いんですよね。

ありがとうございました。

絹工房(KINU-KOBO)バッグ

池松さんのプロフィール池松さんのプロフィール
26歳、23歳、22歳の3人の子どもたちはみな香港育ち。下の2人のお子さんは現在日本在住。上の1人は上海で働いている。みな英語の環境で育ったため、日本の環境とのギャップに葛藤しているそう。現在は7歳のチワワと、25年間生活を共にしているおばあちゃんみたいな存在のメイドさんが家族の一員。趣味は週に2回通っている空手。スタッフが空手の先生をしているので半強制的に始まったそうだが、気づけば経歴18年。また近所にある海で泳ぐのも大好きなんだとか。

 

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絹工房

絹工房
住所:23A, 23/F., Capitol Centre Tower 2,
28 Jardine’s Crescent, CWB
電話:(852)2525-8677
ファクス:(852)2525-8607

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