柔道を始める前に知っておきたい18のこと 第5回

2019/04/24

第5回「柔道家の将来」

皆さんは、セカンドキャリアという言葉をご存知でしょうか?
セカンドキャリアとは選手を引退してからのキャリアや生活のことで、近年スポーツ界では大きな話題(課題)の一つとなっています。
一昔前までは、コーチも選手たちもいかにして強くなれるかにのみ意識が集中してしまい、選手引退後の将来についてまで考える機会や余裕はほぼありませんでした。
その結果、選手生活を終えてから人生の露頭に迷う「元」選手たちが増えて、このような背景から現在では現役選手対象のセカンドキャリアセミナーが定期的に実施されるようになりました。

 

 

プロがあるのはいいことなのか?

柔道にはサッカーや野球のようなプロ制度がありません。ですから、大学卒業後は全員が社会人(実業団)選手になります。つまり、企業に所属しながら選手を続けることになるので、日中はオフィスで働いて、夕方から練習というような生活スタイルになります。
社会人選手の場合、プロのように朝から晩まで競技に専念できるわけではなく、年俸◯億円なんて給料をもらうこともないので、一見大変そうに見えますがセカンドキャリアのことを考えるとメリットもあります。
社会人選手は企業に在籍しているので、引退後もそのままその企業で働ける可能性が高く、プロ選手のように突然クビになったり引退後働き口がないというような憂き目に遭うことを回避できます。何より、社会人選手は社会人としてのマナーや心得を身につけることができるので、引退後のキャリアにもプロ選手よりスムーズに順応することができます。

 

 

トップ選手の就職先

では、プロのない柔道の場合、大学で活躍した選手たちはどこへ就職するのでしょうか?
下に主な就職先(強豪実業団チーム)をまとめてみましたので、どのような企業が名を連ねているか見てみましょう。

旭化成、ALSOK、日本製鉄、パーク24、三井住友海上、コマツ、ミキハウス、JRA、了徳寺学園、
自衛隊体育学校、各都道府県警察

意外と見覚えのある企業も多かったかと思います。とはいえ、上記のような企業の柔道部に入れる選手たちは本当に一握りのトップ選手たちのみです。
これらの企業に所属できるような選手たちはオフィスでの一般業務も免除され、プロ選手同様に朝から晩まで競技に専念することができます。

 

 

柔道選手のセカンドキャリア

ではトップ選手以外の選手たちの大学卒業後または社会人選手引退後の就職先はどうなっているのでしょうか。

 中学高校教諭(主に体育科、柔道部監督兼任)
↑  警察官、刑務官
 l  柔道整復師(接骨医、整骨医など)
↓  大学職員(アシスタント、助教、教授)
 海外柔道チームのコーチ

柔道選手の就職先としては中学高校教諭が圧倒的に多いです
日本の中学校では武道が必修科目となっているので、体育教員として柔道経験者を必要としている学校が多いというのも影響しているのでしょう。
その他の就職先を見ても、柔道選手の就職先は全体的に公務員や資格を必要とする専門業が多く、選手引退後も比較的安定した生活を送れる可能性が高いということがいえます

 

 


筆者プロフィール

宮坂 龍一(みやさか りゅういち)
柔道参段。講道館で柔道を始め、暁星中高、筑波大学と柔道部に所属。元柔道香港代表U-17・U-12コーチ、2017年柔道日本マスターズ73kg級3位。

 

サタデーキッズ柔道クラス

場所:九龍柔術
住所:11/F., Park Hovan Commercial Bldg., 18 Hillwood Rd., Jordan
時間:毎週土曜日 3~6歳クラス 9:10~10:10、7~12歳クラス 10:15~11:30
指導言語:英語(メイン)、日本語、広東語
月謝:HKD600
最寄駅:佐敦(ジョーダン)駅D出口より徒歩5分
問い合わせ:[email protected]または(852)6647-7164(宮坂まで)

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