教育相談室 第3回「自分で勉強ができない子への対応」

2018/07/25

Q.中学2年生の息子が家で全然勉強しないんです。どうしたらいいでしょうか?

まず、子どもとのコミュニケーションにおいては、常に「なぜ」「どうやって」「結果どうなるのか」の3段階で話してあげることを心掛けるようにしてください。

 

◎子どもが勉強をしない理由を考えてみる

最初に、なぜ自分の子どもが勉強をしないのかを考えてみましょう。

● 体力的にしんどいタイプ
部活が忙しくて家に帰って来てもすぐに寝てしまう。勉強したい気持ちはある(かもしれない)が体力がない。

● スマホ中毒タイプ
Youtubeをずっと見ている、携帯電話やiPadをいじっている。時間も体力もあるが、勉強したい気持ちが弱い。

● NOPLANタイプ
いざ机に向かっても何を勉強すればいいのか分からない。結局勉強しない。

もしかしたら全部に当てはまるお子さんも多いかもしれませんが、とにかくまずは勉強をしない原因を把握するようにしてください。

 

◎ルールを決める

どのような理由であれ、自分で勉強をできない子どもに対してはルールを決めることが必要です。

※ルール:学校の宿題+平日30分、休日1時間の自主学習をする
中学生1、2年生なら平日1時間、休日2時間くらいはコンスタントにやってほしいところですが、今回は勉強をしない子どもが前提なので、上記のような手に届く範囲から始めていけばいいでしょう。香港の学校のように毎日宿題が大量に出されるのであれば宿題だけでも構いませんが、日本人学校やインターナショナルスクールなどでは宿題を出さない先生も多いので、プラスアルファで自主学習を取り入れることはそれほど大きな負担にはなりません。

 

◎やるべきことをやっているなら、あとは携帯ばかりいじっていても構わない

今や小学生でもスマホを持つ時代です。それはつまり、「おやすみ~」と言った後布団の中でもゲームができ、動画や漫画が見られるということです。このような時代なので、昔のように「ゲームは平日30分だけ」というような時間制限ルールは意味をなしません。ですから「これだけは必ずやる」という内容を取り入れたルールを作りましょう。

 

◎ルールの中にも例外あり

勉強がストレスにならないように子どもたちへの言葉や対応には常に気をつけてくたさい。

● 体力的にしんどいタイプ
平日は家で勉強するのがしんどいという場合は、時間ではなく「宿題は必ずやる」「翌日の小テスト等の勉強は必ずやる」というようにやるべき内容で決めてあげて、宿題もなくテストもないなら勉強をせずに寝てしまうことも時には許してあげましょう。

● スマホ中毒タイプ
どうしても携帯に気がいってしまうようであれば、勉強中は親御さんの方で一時携帯やタブレットは預かるしかありません。また親御さん自身もあまりスマホに熱中し過ぎるのはやめましょう。「お母さんだってやってるじゃん」的な言葉が出てくると親の威厳が半減します。

● NOPLANタイプ
こちらのタイプも、時間よりは勉強する内容でルールを作るといいでしょう。「宿題+学校のワーク(1科目だけ)を1ページ」とシンプルにルールを決めてあげることがポイントです。

 

◎1日1問でもいい

子どもたちには「昨日よりも今日、今日よりも明日の自分が少し賢くなっていることが大切なんだ」ということを理解させるように話してあげてください。このことは勉強に限らず、スポーツや芸術、社会人になって働くようになってからも忘れてはいけません。勉強に関していえば、1日1問、単語1つ、年号1つ、化学式1つでも構わないので身につけることが明日につながります。

 

☆私からの回答

大事なことは親が子を理解することです。まずはお子さんの状況をよく観察した上で、一緒に解決策を考えてあげましょう。自分で勉強ができるようになれば自ずとテストの成績も上がっていきます。簡単じゃありませんが、必ずできます。教育する方もしてもらう方も忍耐力が肝心です!

 

 


さかもと りゅういち

筆者プロフィール
さかもと りゅういち
筑波大学体育専門学群卒業後、訪問営業、塾講師、日本語講師を経験しながら韓国、中国を渡り歩いたあと、香港にて学習塾開業プロジェクトに携わる。現在はドイツの粉ミルクを中国人に売る日本人として新しい業種での仕事に奮闘中。休日は香港人の子どもたちに柔道を指導しながら香港文化を学ぶ。

 

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