【香港】博物館めぐり一覧

2020/09/08

尖沙咀東に位置する香港歴史博物館に始まり、郊外にもあらゆる博物館が点在する香港。まずは香港への理解を深める為にも是非、香港歴史博物館から訪れて頂きたい。ここは大人も十分楽しめるスポットでゆっくり見たら半日は要する展示面積を誇る。特にイギリス統治時代を経て今の香港に至るあたりの展示は見ごたえありだ。


香港歴史博物館

じっくり見たら半日は要する見ごたえ、入場無料の常設展示で香港の歴史を知ろう

香港歴史博物館1香港政府の出資により1998年に尖沙咀東に17,500㎡の規模で開館した香港歴史博物館は、原始時代から1997年の中国返還までの民族文化や生活様式など、香港の歴史をわかりやすく展示紹介している博物館。「香港文化の保存および振興」を目指し、香港の歴史を深掘りしたその展示には圧倒される。展示は特別展示と常設展示とに分かれ、常設展示「香港故事(The Hong Kong Story)」は、当館の3フロアにも及ぶ広さで、じっくり見たら半日は要するが、まさかの入場無料での公開となっている。(特別展示は数ヶ月ごとに変わり有料)

香港歴史博物館のエントランスを入ってすぐ左手には案内所があり、館内の説明を日本語で受ける事ができる音声ガイダンスのレンタルが可能だ。また、日本語で書かれた館内案内用のパンフレットも取得しよう。

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常設展示は第1区:自然生態環境、第2区:史前時期の香港、第3区:漢から清朝時代、第4区:香港の民俗、第5区:アヘン戦争と香港割譲、第6区:香港発展初期、第7区:日本占領時、第8区現代都市化と香港返還、と第1区から8区に分かれているが、面白くなってくるのは、第4区あたりの展示からなので、旅行などで時間が限られている人は、第1区などの原始時代は早歩きでスルーされたし。

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どのエリアも当時の生活用具や再現された建築物、実際の衣服をまとった人形などと共に展示され、そのシーンを表現した音響が施され、タイムスリップしてしまったかのような感覚を覚えるくらい、当時の様子がリアルに伝わってくる。第4区は昔ながらの風習・伝統文化が再現されており、嫁入りの様子や、春節の獅子舞、長洲島の饅頭祭、広東オペラ(粤劇)など見ごたえがある。第5区のアヘン戦争に関しては、アヘンを取り締り没収しては燃やしていた様子や、取り締まりに力を入れた清朝の官僚 林則徐の銅像が立っている。また、第6区は古き良き香港の街並みが再現されており、薬局、乾物屋、レストラン、お茶屋などの店舗が並び、建物の階段も昇る事が出来る。階段を上り奥まったところにいくと、歴代の香港総督の写真が飾られていたりもする。第7区の日本占領時の展示は我々には目が痛いが、ここで放送されている動画上映は訪れた人の気を引く用だ。第8区は公営住宅が建って行く様子など近代史が展示され、最後はイギリスから返還されるところで常設展示は終わる。

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住所:100 Chatham Road South, Tsim Sha Tsui, Kowloon, Hong Kong
電話番号: 2724-9042
営業時間: 10:00〜18:00(月&水〜金曜) 10:00〜19:00(土・日・祝) ※クリスマス・イブ及び旧暦の大晦日は17:00で閉館
休館日: 毎週火曜および 旧正月(春節)元日とその翌日
料金: 常設展示は入館料無料、特別展示は有料
▶HPを見る   ▶地図を見る


香港文化博物館
ブルースリーの特別展示。「武・藝・人生―李小龍」開催中!

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初期の香港と中国本土南部の歴史、文化、芸術を紹介している博物館。広東オペラや香港新界地区にスポットをあてた展示をはじめ、個人寄贈品の展示も行っている。また、特別展のほか随時開催される企画展も評判だ。ギフトショップでは、書籍や文具、CD、展示に関連したアイテムも購入することができるなど、見どころ盛りだくさん。

どちらかと言うとお子さんよりもお父さんが熱くなるであろう「ブルース・リー特別展示」は、2020年7月まで無料で入場可能。香港にいるからには是非とも一度は訪れておきたいスポットの一つだ。ブルース・リー(李小龍)没後40周年、そして彼の代表作となる「燃えよドラゴン」公開40周年にあたる2013年からブルースリーの特別展示「武・藝・人生─李小龍」。600点以上ものブルースリーに関する品物や文書、展示物され、ブルース・リーのトレードマークともいえる、死亡遊戯で着用したイエロー・トラックスーツも展示されてる。ブルースリーの数奇な人生を辿ることができる。

展示品には彼が使用した衣服や武術道具、映画のポスター、証書や手紙、復元された映画セット、ブルース・リーの人形や玩具など多方面から彼の生涯を追っており、ブルース・リー好きな人なら2~3時間は滞在できるに違いない。また、当館のグランドフロアには、子供が遊べるスペースがあるので、食い入るように展示品に夢中になる親御さんに飽きてしまった子供を遊ばせるにはこちらがオススメ。

当館の他フロアの特別展示などによって午後は混雑する場合があるので、午前中の早めの時間帯に到着して、グランドフロアのカフェで腹ごしらえして、展示場へ行くのがお勧めだ。

 

香港文化博物館

住所:1 Man Lam Rd,Sha Tin,
電話番号:2180-8188
開館時間:10:00−18:00(月、水―金)
10:00−19:00(土、日、祝日)
10:00−17:00(クリスマスイブ、旧暦大晦日)
休業日:火曜(祝日は除外) 入場料:HK$10
WEBはこちら  グーグルマップはこちら

アクセス:沙田(シャーティン)駅よりバス282番に乗車、3つ目のバス停で下車

 

 


葛量洪號滅火輪展覽館

往年の名消防艇、アレキサンダー・グランサム号が間近で見れる!

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MTR太古(タイクー)駅からCityplazaを抜けて、海辺の鰂魚涌(クアリーベイ)公園へ進んで行くと見えてくるのが現役を引退した“消防艇アレキサンダー・グランサム号”だ。全長38.9m、幅8.8m、高さ15mの赤く塗られた一隻の「船」が展示されている。吃水の下から間近で見上げる歴戦の船体には、本物ならではの迫力が漂う。

消防艇とは、水上や沿岸において発生した火災の消火を行う船舶のことで、当時の最新設備を搭載した同艇は、以前の小型船よりも消火効率を大きく向上させ、ヴィクトリア港の安全を守るエースとしての役割を担った。1972年にヴィクリア港で起こった、改装中の大型客船シーワイズ・ユニバーシティ号(元・クイーン・エリザベス)の火災で消火にあたるなど、数々の火災現場に出動し、目覚ましい功績を挙げている。約50年にわたる活躍ののち、2002年に現役を引退。一回り大型の新鋭消防艇「エリート号」に任務を委ねた現在は、鰂魚涌公園の海に面したこの場所に陸揚げされて展示されている。

備品などを除いた、往時のままのアレキサンダー号には実際に艇内に入って見学できて、子供たちのテンションは上がること間違いなし。板張りの上部デッキに上がれば、簡素で機能的なブリッジを間近で見ることができ、装備された消火砲に触れることもできる。鉄と木でできたアレキサンダー号の船体は力強さと同時に、どこかブリキの玩具を思わせる懐かしさと可愛らしさをも感じさせてくれる。そんな上甲板から潮風に吹かれながら眺めるヴィクトリア港の景色は、普段と違った高揚感も含んで眩しい。

船体下には2007年にオープンした展示スペースがあり、海上消防隊の歴史や海上消火活動の発展について知ることができる。

 

葛量洪號滅火輪展覽館
場所:香港鰂魚涌公園(MTR太古駅から徒歩10分)
電話:(852)2367-7821
時間:10:00~18:00(火曜休館)

 

 


香港鉄路博物館

九広鉄道が1985年に開館した「香港鉄路博物館」

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香港鉄路博物館は、旧大埔墟(タイポーマーケット)駅の建物(1913年建築)をそのまま残した博物館で、実際に使用された機関車や客車などが保存されており、九広鉄道に関する鉄道記念物が展示されている。展示品の蒸気機関車の模型はボタンを押すと蒸気を吐き出したりするので、子供たちも大喜び。旧駅舎の建物も見逃せないひとつ。

現在のMTR(旧KCR)の本線の引き込み線が博物館内に展示用レールとして保存されており、そのレールの上に旧車両もあり、中に入ることもできる。昔にタイムスリップした雰囲気の中、記念撮影をする観光客も多い。九龍(カオルーン)と中国・広州を結ぶ九広鉄路の開通当時の大捕墟駅(1913年落成)があった場所が香港鉄道博物館として1985年に誕生し昔の大捕が実感できると人気だ。きっとその場で昔に思いを馳せることもできるだろう。

館内には九広鉄路の歴史を物語る写真や展示品が飾られている。1970年代に活躍していたディーゼル機関車、開業後運行したナローゲージ(狭軌道)SLや客車などが展示保存され、現在走っている車両と比較するのも楽しみになることだろう。鉄道ファンはもちろん香港ファンも見逃せない博物館。

現在の大埔墟駅からは少々歩くが、訪れるに値する博物館だ。

香港鉄路博物館
住所:13 Shung Tak St., Tai Po
電話:(852)2653-3455

 

住所:13 Shung Tak St.,Tai Po Market,Tai Po,N.T.
電話番号:2653-3455
開館時間:10:00-18:00
休館日:火曜、クリスマス前後、旧正月3日間
入場料:無料   WEBサイトはこちら

 

 


香港医学博物館

香港医学の歴史が学べる洋館の博物館IMG_0469

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3~5歳のお子さんだとちょっと退屈してしまいそうだが、6歳前後のお子さんがいる親御さんには、「香港医学博物館」がオススメ。ねずみの解剖模型や昔の医療器具、SARS(サーズ)が流行した当時の様子などを学ぶことができる。また展示物の中には1894年(明治27年)にペストが蔓延していた時期、香港に政府より派遣され、病原菌であるペスト菌を発見するという業績をあげた日本の医学者・細菌学者の北里柴三郎のコーナーもある。

アクセスはSOHOのエスカレーターで堅道まで上がり、上環(シェンワン)方向に10分程度進むと標識が現れる。堅道から若干階段を降りると小道が出てきて、その小道を降りると茶色い洋館が見えてくる。緑や公園があったりして静かでいい場所だ。帰り道はそこから階段や坂道を降りていくことをオススメする。香港の路地裏やハリウッドロードの文武廟なんかに立ち寄って帰るのも良いかもしれない。

香港医学博物館
住所:2 Caine Lane, Mid-Levels, Sheung Wan
電話:(852)2549-5123

 

 


香港海事博物館

週末は船長になりきって舵をとってみよう!IMG_8123

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中環(セントラル)フェリー乗り場2階にある「香港海事博物館」では、土日限定で船の操縦をシミュレーションで体験できるコーナーを設けている。体験コーナーが開始された頃は行列だったが、現在は人気も落ち着いてきて、子供たちに喜んでもらえる穴場になっている。

船長や船乗りの帽子や衣装も貸し出しているので、それを着用して船長になった気分でビクトリア湾を運行できる。14時開始の体験コーナーは参加人数が限定されており、13時から博物館入口で整理券を配り始めるので余裕を持って待機しておきたい。その他にも香港の海に関する歴史的な展示物も見応えあり。香港とは切っても切れない深い関係の海・港・船について学べるのが魅力だ。

楽しく勉強したり、遊んだあとは、館内のカフェでお父さんはビール、お子さんはジュースで乾杯を。パスタなどのランチメニューも充実している。

香港海事博物館
住所:Central Ferry Pier No.8, Central
電話:(852)3713-2500

 

 


香港海防博物館

旧英国軍によって建てられ、軍事施設を改装した「香港海防博物館」1024px-HK_Shau_Kei_Wan_香港海防博物館_Museum_of_Coastal_Defence_HKMCD_Lasting_Honour_British_solders_24-Dec-1941

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鯉魚門海峡を望む高台に位置し、緑あふれる広大な敷地を誇る「香港海防博物館」。旧英国軍が使用した本物の戦車や装甲車がいくつも並ぶ歩道を抜け進むと、1887年に旧英国軍によって建てられた軍事施設を改装した建物が見えてくる。ここには1300年代の明の時代から英国統治期、日本軍の占領期、返還後の中国による駐軍期に至るまで、実際に使用された衣服や武器、日本の憲兵の人形などがずらりと展示されており、香港600年の海防史を学ぶことができる。

またこの地は1941年の日本軍との戦場の1つでもあることから、庭園では、弾が打ち込まれた壁や海に面して設置された砲台など、要塞として使用されていた当時のまま、その生々しい爪あとを見ることができる。展示コースは丘にエレベーターで上がり、博物館の施設に入り、徒歩で砲台などを観ながら緑に囲まれたシービューの道を下ってくるコースとなっている。

散歩にも最適で、施設の奥にはカフェコーナーも設けられている。香港の海の軌跡を“戦”という側面から覗いてみてはどうだろうか。MTR筲箕湾(シャウケイワン)駅からはタクシーで行くと便利だ。

 

香港海防博物館
住所:175 Tung Hei Rd., Shau Kei Wan
電話:(852)2569-1500
時間:10:00~18:00(木曜定休)

 

 

 


香港科学館 児童天地

香港科学館の中の子供用広場で働く人になりきり!

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2017年にリニューアルした香港科学館内の「児童天地」では、身長80cm ~120cmの子供が遊べる工事現場や、ミッフィーちゃんによる海の環境保護に関する展示物が新たに加わった。工事現場では、作業服やヘルメットを着用してお仕事気分を味わうことができる。

「児童天地」以外にも大きなシャボン玉や、鏡のマジックルーム、旧型の飛行機の展示、車運転のシュミレーションなど、楽しめるコーナーが充実している。

香港科学館 児童天地
住所:2 Science Museum Rd., TST East
電話:(852)2732-3232

 

 


鞍山探索館

ボランティア運営の旧鉱山探索ツアー

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馬鞍山(マーオンサン)駅からシャトルバスで約15分、山上へ上がったところに当時、鉄を求めて鉱山が掘られ栄えた村がある。現在では旧鉱山として残されており、この地を訪問できる鉱山ツアーをカトリック教会のアソシエイツが主催している。当ツアーはボランティアによって運営されており、毎週土日及び祝日に鉱山と村のことを学びながら、山中から鉱山の入り口までガイドと共に散策することができる。村までのアクセスは、馬鞍山駅からタクシーまたは居住人の村人が使用しているNR84番バスに乗車して、終点で下車後、村の上にある旧教会まで徒歩で進んでいく。今でも住民が住む村の建物は平屋建ての一軒家。特別に引かれて整備されたであろう配電機器には、中華電力のステッカーが心にしみる。

暫くすると、グループごとに分けられて、一人のボランティアガイドが引率を開始。「ここはカトリック教会跡地で、あちらがプロテスタント教会跡地。あちらは既に政府が閉鎖しております。そして、この教会の横には昔は肉屋や魚屋などの屋台が並んでいました。」と説明してくれる。聞くところによると山を越えて、西貢(サイクン)から魚介類を運んでいたらしい。ほとんどの村人は豊かな暮らしを求めて内陸から香港に移り住んでいるが、当時は大半が鉱山で働いていたという。ガイドの説明と共に山道を下り、昔の宿舎や数週間に一度、九龍側から来る医者が待機した介護所などを通り過ぎる。途中、村の発電所跡地に着くと「ここには昔発電所があったのですが、突然無くなりました。誰が解体して持って行ったのかも分からないので、今でもミステリーとされています。」というから驚きだ。そして、山道を外れて草むらの中を進んでいくと平らな山道が続く。この山道には当時、線路が引かれ、鉱山から村までトロッコが走っていたという。しかし、廃鉱と共にその線路の鉄までも誰かが盗んで売ってしまったというのだ。なので、今はただの山道となっている。暫く進むと見えてくるのが鉱山の入り口。今は外から中を覗くことはできるものの政府によって閉鎖されており、“危険につき入鉱禁止”の札が立つ。

旧鉱山入口でガイドが昔の写真を取り出し、今の入り口と見比べさせてくれる。参加者も昔を偲び、食い入るように写真と現在の鉱山の入り口を見比べる。共通して目に映るのは入り口に掲げられた鉱山の番号だ。そして、おもむろにガイドが磁石を取り出して、子供たちに配りだす。「この入り口付近にも鉄石があるんですよ。試しに地面に磁石を近づけてみてください。」数秒後に子供たちの歓喜の声。磁石に黒い石がくっ付いた。それから、旧教会跡地に戻り、帰りのバスを待つ間は自由時間となり、カフェでのブレイクタイムや展示物の観覧、鉱山の仕組み教室、ボランティアによるフェイスペインティングなどで思い思いの時間を過ごすことになる。展示物を眺めていると記者を日本人だと知ったボランティアのご老人がこう言った。「この鉱山は、日本との関わりがすごい深いんじゃよ。日本の技師が昔来よって、我々に技術指導をしてくれたおかげで、掘り出す鉄の量が格段に増えよったんじゃぁ!」と。

また、特筆すべきは併設されたカフェの鉄入りクッキーと、湧き水で作った豆腐花。真っ黒なクッキーはまさに鉄が入った感が伝わってくる。

 

鞍山探索館
住所:35 Ma On Shan Village
電話:(852)3421-1436
時間:10:00~17:00(月曜休館)
ウェブ:http://gyc.elchk.org.hk/zh-hant/
鉱山ガイドツアー参考価格:HKD150/名(広東語)、HKD180/名(英語)、共に15名から受付可。価格はコースや活動内容により異なる。

 

 


饒宗頤文化館 Jao Tsung-I Academy

歴史的建造物を改装した複合商業施設

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旧荔枝角病院の建築物を保護するため、そして更なる発展と香港文化継承を目的として開放されている施設「饒宗頤文化館」。定期的に色々な活動が開催されており、DYI教室や中華古典音楽コンサート、ジャズライブまで様々。

元々、19世紀末は美孚(メイフー)と荔枝角(ライチーコック)一帯は海に面していて税関の施設、20世紀初めは英国人向けの宿舎があったりと建物が改修や建て替えを繰り返し、旧荔枝角病院として感染患者や精神病患者を隔離するために使用された過去もあるが、現在は観光客向けにリーズナブルな宿泊施設やレストランも併設されている。

MTR美孚駅から徒歩で直ぐの丘の上にあり、週末の散歩にぜひ行ってみたい場所だ。

饒宗頤文化館 Jao Tsung-I Academy
住所:800 Castle Peak Rd., Lai Chi Kok
電話:(852)2100-2828

 

 


旧大埔警察署

英国統治時代の建物が現存する旧大埔警察署

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現在「綠匯學苑(Green Hub)」の学習施設として使われている旧大埔警察署は、新界を統治するために英国政府が高台に建てた平屋建ての建物で、中庭を取り囲むように作られた英国情緒溢れる造りになっている。

中庭の芝生と高台の木々を走り抜けるそよ風が心地よく、香港の騒音とは無縁の落ち着く空間。建物内部は当時の警察署の様子を残しており、入口で登記すると牢屋や武器庫などを見学することができる。(広東語ガイド付きの施設ツアーはウェブより予約が必要)

また、施設内には慧食堂が併設されていて、環境・農業・社会の正しい関わり方を啓蒙する、ベジタリアンメニューを味わうことができる。

 

旧大埔警察署
住所:11 Wan Tau Kok Ln, Tai Po
電話:(852)2996-2800
ウェブ:www.greenhub.hk

 

 


香港競馬博物館(The Hong Kong Racing Museum)

貴重な写真やアイテムとともに香港競馬と香港ジョッキークラブの活動を紹介

香港競馬博物館(The Hong Kong Racing Museum)入り口

ハッピーバレー競馬場内にある香港競馬博物館では、香港競馬の歴史ともに1世紀以上にも及ぶ香港ジョッキークラブ(HKJC)の慈善事業を紹介している。競馬に関する展示では19~20世紀の貴重な写真のほか、華やかなレースプログラムやクラッシックな馬券発券機などのアイテムが飾られており、当時の雰囲気を伝えている。香港で初の三冠王に輝いた名馬「翠河」の剥製や、香港馬王を3回獲得した名馬「禄怡」の骨格標本も展示されている。博物館は1996年の開設以来、36万人以上の香港市民と観光客が訪れているという。フリーのガイド・ツアーもあり、先着順で対応してくれる。ギフトショップも併設。博物館の窓から競馬場の様子を見ることができる。

香港競馬博物館(The Hong Kong Racing Museum)
住所:2/F., Happy Valley Stand, Happy Valley Racecourse
時間:月~日 12:00~19:00 / ナイトレース日 12:00~21:00
電話:(852)2966-8065
ファクス:(852)2966-7057
メール:museum@hkjc.org.hk
ウェブはこちら

 

 


三棟屋博物館

客家の暮らしが分かる中国古来の建築物

三棟屋博物館6「客家人」の伝統的な暮らしをそのままに。荃湾駅から徒歩5分ほどの場所にある「三棟屋博物館」では、漢民族の一支流である「客家人」の生活文化を紹介。伝統的な村の様式が復元され、博物館というよりもタイムスリップして香港の路地に入り込んだような雰囲気で楽しく散策ができる。
200年程の歴史を持つ白壁の村は、1981年に歴史建造物に指定され修復後、一般に開放された。昔ながらの門をくぐると、迷路のような通路が現れ、2000㎡の敷地内は碁盤の目のように昔の家が再現されている。当時の調度品が展示された居室は、団扇や靴、食器などが置かれ、客家人の生活が手にとるようにわかり、展示内容も充実している。入場無料なので街の散策感覚で気軽に立ち寄れる博物館だ。学生や団体にはガイドツアーも実施。

住所:2 Kwu Uk Lane,Tsuen Wan
電話:(852)2411-2001
開館日:月、水~日、祝日10:00~18:00、火曜休館
ウェブ:http://www.heritagemuseum.gov.hk
入場料:無料

 


 

芳園書室(古墳館)-Heritage Centre–

清王朝時代の煉瓦窯がそのまま姿を残す

清古窟

馬湾公園の北エリアには以前、馬灣公立芳園學校であった建物を立て直した小さな博物館がある。馬湾の歴史を知ることができ、馬湾の歴史関連の文献や出土した遺跡が展示されている。その中でも1番古いのは5000年前の新石器時代中期の陶器片、新石器時代晩期の墓と人骨である。1997年、芳園書室は「1997年全國十大考古新發現」賞を受賞した。現在、大半の文献は「古物古蹟辦事處」に保管されているが、その中に歴史の価値がある古物がこの博物館に展示されている。古物が好きな方はぜひ訪れてみてほしい。

古代遺跡と中国社会科学院の考古学研究所は、1997年から馬湾で発掘調査を行っています。彼らは、6つの異なる王朝の人間の骨格、古代の墓、調理器具、鍋などを発見しました。最も初期の発見は、新石器時代後期の人間の骨格であり、1997年に中国で考古学的発見があったトップ10の1つに選ばれました。発見され

た歴史的遺物のほとんどは、遺物保存局に保管されています。ヘリテージセンターには、馬湾にある唐時代の石灰窯と清朝時代のレンガ窯、および後期新石器時代の骨格のレプリカがあります。

 

馬湾公園(Ma Wan Park)
ネイチャーガーデン
時間:8:00~18:00(最終入場時間:17:00)
住所:Ma Wan
電話:(852)3446-1163
ウェブ: www.mawanpark.com
メール: info@mawanpark.com
フェイスブック:mawanpark
アクセス:下記ウェブサイトよりご確認ください
www.mawanpark.com/eng/transportation.jsp
www.pitcl.com.hk

 

 


李鄭屋漢墓博物館

十字の形をした 古墳が長沙湾に

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䠵枝角駅お隣の長沙湾駅まで足を伸ばせば、駅前に開発中に偶 然発見された古墳を博物館にした施設がある。入場は無料でライト アップされた古墳内を見学する事ができ、陶器や青銅器、発掘作業 当時の写真などが展示されている。十字の形をした 古墳はもともと海に面していて、積まれたブ ロックには花紋などが刻まれており神秘的。 時間があれば、是非立ち寄りたい。

李鄭屋漢墓博物館

住所:41 Tonkin St., Sham Shui Po (長沙湾駅A3出口から東京街を北東に直進)

電話:(852)2386-2863

時間:10:00~18:00(祝日を除く木曜日閉館)

 

 

 


稲郷飲食文化博物館
香港のみならず世界の食文化を紹介

稲郷飲食文化博物館

 

香港や中国本土に数多くのレストランを経営する稲香集団。同グループが運営する「稲郷飲食文化博物館」では、国内外の調理道具や食器の展示のほか、食文化や歴史を紹介。香港の食文化と言えば「飲茶」が有名だが、その飲茶の食器や茶葉を展示し、そのほか宴会時の装飾まで住んでいるだけではわからない文化や歴史を簡単に学ぶことができる。なかでも屋台のセットは香港の古き良き時代を感じることができ、どこか懐かしさがこみ上げてくる。1950~70年代に香港の街中で多く見られた移動式屋台は、速くて安いということから人気があり、庶民の社交の場でもあったという。
同博物館は、ホータン(火炭)に位置するビル内にあり単体の大きな博物館ではないが、展示の種類は多く興味深いものばかり。予約必須のため詳細はウェブにて確認しよう。

 

住所:1/F,13 Au Pui Wan St., Fo Tan,Shatin
電話:(852)3989-7000
開館日:火~日(祝日開館)
9:30~12:30、14:30~17:30
ウェブ:http://www.taoheung.com.hk
入場無料


 

 

羅屋民俗館

柴湾の駅前に唯一残る200年前の農家

農家 農家

今から200年ほど前、19世紀初頭に「羅」という名前の客家人が建てた農家を修築した「羅屋民俗館」。客家人とは、客家語を母国語とする漢民族のこと。当時、柴湾には6つの客家村があったが、羅屋は現在唯一残っている建物で、法定古墳に指定された歴史的建造物だ。1972年に香港政府が保管することになったが、1990年に民俗館として一般開放された。外観は、白壁で瓦屋根の平屋で、中央に入口がある左右対称の建物だ。構造は、手前に3間、奥に3間の合計6間で、玄関の左がキッチン、右が物置、玄関奥が居間、左が農作業部屋、右が寝室になっている。それぞれの部屋には、家具や生活用品が飾られており、当時の生活や雰囲気をそのままに感じることができる。羅家の一族はこの家でどんな生活を送っていたのか。昔の人ならではの工夫や知恵が発見できるかも?ぜひ足を運んでみよう。

場所:14 Kut Shing St., Chai Wan(MTR柴湾駅から徒歩5分)
電話:(852)2896-7006
時間:10:00~18:00(木曜休館) ※日曜祝日:13:00~18:00
料金:無料
ウェブ:www.lcsd.gov.hk/ce/Museum/History/zh_TW/web/mh/about-us/law-uk-folk-museum.html

 


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