読むだけでママが笑顔に「ままサプリ」第167回
それぞれのストーリーを思う気持ち
「中国帰りの子、国が過剰反応」
「学校いけない」「いじめ」
悲しい文字が並びます。
この対応を受けて引っ越しをされた
ご家族の話も聞きました。
17年前のSARSのとき、
私も北京から帰国後5ヶ月帰れなくなりました。
長男の転園で保護者から反対の声があがったときに
園長先生が
「このご家族は1ヶ月前に帰国され感染の心配はありません。
あなたがこのご家族の立場ならどう思いますか?」
と凛として答えてくださったと、
仲良くしていただいたお友達から、
帰る間際に聞きました。
園が終わってからお友達と「遊びたい」という
長男がことごとく断られていた理由が
あとになって分かった次第です。
園長先生はお友達のいない長男を気遣い、
何をするときもずっと側にいてくださいました。
長男の転園を後押ししてくださった園長先生と
感染を心配して我が子を遊ばせたくないお母様の中で
毎日のように行き来して遊んでくれたお友達に
たくさんのことを教えていただきました。
今中国の友人が湖北省にいて
家から出られない状態が続いています。
彼女から
「庭の野菜は全部食べちゃった。」
「自給自足してるので大丈夫よ~」
「マスクはもうないの。」
「家から出れないよ~」
とメッセージが届きます。
そのたびにホッとしたり、
心配になったりしています。
中国人と日本人、両国に友人がいて
彼ら彼女らのストーリーを知っているから、
「武漢加油」の日本の垂れ幕に嬉しくなるし、
「中国帰りの子供の受け入れ拒否」のニュースに心が痛みます。
また、日本で見えないウィルスが怖いと思う人たちの
気持ちもよく分かります。
不可抗力な「ウィルス」への周りの反応は当然のこと。
被害者意識をもつ必要もなく、
子供が可哀想と思う必要もない。
お母さんの心は伝染します。
「大丈夫。いつか収束するから。」
「大丈夫。お友達とは繋がっている。」
お母さんの心の安定が大切だとも思います。
もしそれがお友達なら。
大切な家族なら。
彼ら彼女らのストーリーを知っていたなら。
こんなときこそそれぞれの人に大切な人がいる。
それぞれの日常がある。
それぞれのストーリーがある。
そんなことを思いやることができる「想像力」
今こそ必要なように思います。
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Kyou氏 プロフィール
海外で3兄弟を育てる中、人を育てる一大事業に頼れるものが何もないことに疑問を持つ。
現在上海ママたちに心理学、統計学、コーチングなどを基にした「ままサプリ」展開中。香港にて講座開催中♪
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