風水の奥義を行く!第89回 時流に乗る?乗らない?の巻

2019/07/12

中国で生まれ五千年以上の歴史ある風水。ここでは香港の伝統的な風水をご紹介しながら風水の奥義に迫ります。

 

◆SNSの時代◆

「会社は何も分かってくれない。このSNSの時代に顧客を獲得していくには、動画やインスタグラムを活用しなければいけないのに全然分かってくれないんですよ。」

意見を取り入れてくれない会社の対応にこの若者は怒り心頭、それならば自分で会社を起こす!という選択をします。でも、その選択は本当に正解なのでしょうか?

世の中は日々刻々と変化しています。香港でも中国でも日本でも携帯やタブレットを見ない日はなくなりました。若い人たちだけではなく、様々な世代の人がSNSを見ています。いまどきの子供たちの憧れの職業はユーチューバーです。だから、その変化(時流)についていかないと遅れる、時代の波に乗らずして今後どうやってビジネスできるのか?と。

その答えになるのが易経です。しかもこの若者には残酷な答えです。

「時流に乗るな。時流に乗ると時の真ん中にいると錯覚し、物事の本質を見失い、時流そのものによって滅びる。」と易経は教えます。時流に乗るのではなく、その時代に合うことを行うのだと。

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◆易経とは◆

易経は書経、詩経、礼記、春秋と共に「五経」と呼ばれる経典で、易経の「易」は陰と陽の原理によって変化することを表しています。時の変化の法則と、その時代にぴったり合ったことをする方法が物語として書かれています。

このルールを徹底するのは今なのかそれとももうちょっと後なのか、黒いTシャツを着る事が今の時代にぴったりマッチしているのか、その答えになるものが六十四種類の卦として易経の中にあります。この六十四の卦それぞれが時の変化に関わる物語であり、その変化が6段階に分かれて書かれています。

例えば、孟意堂の屋号の横にさりげなくある卦・風雷益の場合、全体的には「好機には臆せず進み利益が上がる時期」という意味を持つ卦です。それを細かくみると、最初の1段階から大きな案件を行なっても良くて、2段階も思いもよらないところから意外な幸運が舞い込む時期です。しかし、3段階目で戦争や凶作などの試練がやってきます。そうした一大事に直面した時、それを自分を磨くための機会と見抜けるかどうかが分かれ道になります。それがクリアできると、4段階目で「正しい事を行ない国王に進言して聞き入られる。国の都を移すほどの大事業をしても良い」時期を迎えます。一見良い事のように見えますが、そのタイミングまでにそれだけの深い知識と人徳がなければそのような話は回ってこないでしょうし成功もしないはずです。その後、5段階目も誠意を尽くせば大いに希望が叶う時期を迎えます。しかし、最後の段階で私利私欲に囚われると人々の恨みを買う、凶。とあります。この卦を活用する人は一貫して謙虚な姿勢で利益を独り占めせず人々に振る舞うべきなのです。

 

◆孟意堂風水的易経を生かす奥義◆

イトーヨーカドー創設者の伊藤雅俊氏はかつて「小売業は変化に対する対応業だ。」とおっしゃっていました。変化に乗るのではなく対応する、その難しさと面白さを良く分かっている方のすごい言葉だと今でも思います。

小売業だけではないでしょう。何らかの変化の兆しがある場合、その兆しを見逃さずに直感的に拾ってきた人たちが、SNSをこの世に送り込んで成功した人たちです。そして、時の変化に前向きに対応できたからこそその事業を大きく育てていけたのでしょう。易経を学ばなくても彼らには潜在意識があり、自然とその理が分かっていたのだと思います。

では、潜在意識を持たない私たち普通の人は何をしたら良いのでしょうか?易経には、時を見つめる洞察力と、何かの兆し(機)を読み取る力をつけるためのヒントが書かれています。この一つ一つを磨いて磨いて磨き抜いて生かしていくことが、逆に早道のような気がしています。


 

彦坂 久美子
<プロフィール>
名古屋市出身中国古代からの知恵である風水に魅かれ、著名ブランドが認めた風水師デビッド•ソー先生の弟子として無常派風水に師事。易経を含めた玄学に長年携わり、漢五派第七十三代嫡系・孟意堂として住宅、事務所、店舗等の風水、開業や引越し、結婚等の日取りの選定、四柱推命で人生の様々な問題やニーズに対応している。著書に「金運を引き寄せる孟意堂風水(廣済堂出版)」がある。

孟意堂
<問い合わせ先>
住所:Rm. 1104, Crawford House, 70 Queen’s Rd. Central, Central
電話:(852)9841-6366
ファックス:(852)2961-4800
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ホームページ:http://mannidou.com
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公式ブログ https://ameblo.jp/manidou-fengshui

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