僕の香妻交際日記 第39回「10ヶ月の娘がインフルエンザにかかった話」

2019/07/12
当の本人は入院生活をエンジョイ感染源はママ

最初にインフルに感染したのはママ(妻)でした。しかし、お粗末なことに、最初の診察の際にインフル検査を怠ったためインフル対策用の薬をもらうのが1日遅れてしまいました。検査を怠った理由はその費用と待ち時間の長さ(1,000香港ドル+45分)。このちょっとしたお金と時間をケチったがためにあとで10倍返しで代償を負うことになるとは、この時点ではさすがに夢にも思いませんでした。

 

インフルエンザをなめたらアカン!

病院から戻ったインフルだと気づいていないけど実はインフル感染中のママは、抗生物質しか服用していなかったため翌日になっても熱が下がりませんでした。とにかく、娘にだけは感染させちゃいけないとママはベッドルームに軟禁状態にして完全隔離を図りました。この迅速な対策の甲斐があってか、娘も安心したかのようにすやすやと私の胸元で眠っていたのですが…ん?角度によっては、なんかグッタリしているような…と、顔を触ってみるとめちゃめちゃ熱いじゃありませんか!まさかと思い、熱を計ってみると39.8度。すぐに病院へ行くことになりました。

 

人生10ヶ月目にして初めての入院

案の定、インフルエンザAと診断された娘はその日から入院することに(なにしろ、家にはもう一人インフル感染者がいるので)。ちなみに香港の私立病院では、ベッドに空きがないと入院をさせてくれないので、入院希望の場合は病院に行く前に電話で「ベッド空いてる?」と病院スタッフに確認をしておきましょう。ベットに空きがない場合は、ベッドに空きがある病院が見つかるまで、香港中の病院に電話を掛け続けなければなりません。タミフルはスプーン、解熱剤はお尻からインフルと診断されるとタミフルという薬と、解熱剤を服用することになります。両者共に強力なだけあっておそらく味がおいしくないのでしょう、めずらしく娘は口に含むことを嫌がりました。また病院からは注射器(針のない版)が支給され、それを使って赤ちゃんの口に薬を入れてねとの指示だったのですが、これがまた娘の食欲を誘いません。注射器だと明らかにいつもの食事とは違うものを口に入れられている感が出てしまいます。そこで、私たちはいつも食事で使うスプーンを使ってタミフルを飲ませたところ、渋い顔はするものの、何とか受け入れてくれました。ただし解熱剤、特に高熱用の解熱剤についてはハンパない味のようでスプーンだろうと受け入れがたい様子だったので、ボラギノール式にお尻に挿入する錠剤を服用させました。この錠剤は液体解熱剤の代替として病院から処方してもらえます。

 

赤ちゃんの入院は旅行よりも準備が大変

教訓:健康のためにはケチらない

その後、娘は入院3日目にようやく退院することができました。インフルに感染すると長くて1週間は熱が下がったり上がったりを繰り返すそうなので、通常の風邪よりも辛抱強くケアをしなければなりません。またこの3日間の入院生活の費用はベッド代、診察代、薬代なども含めて、なんと…なんと…15,000香港ドル(涙)。ママとあのときケチった1,000ドルが15倍返しになって返ってきたわけです(涙)。

幸い、娘は保険に加入していたため、結果的には入院費用の8,000香港ドルだけを負担するに収まりましたが、それでも8倍返し。ただ費やした時間だけは保険でもどうにもならず、あの45分が3日間(4320分)になったわけなので96倍返し。

みなさんも、39度の熱が出たらすぐに病院でインフル検査を受けるようにしてください。また赤ちゃんがいる場合は、赤ちゃんに対しても保険に加入しておくことをおススメします。


ルーシー龍(りゅう)ルーシー龍
香港人の妻と香港と日本のハーフの娘と一緒に暮らす日本人。狭くて広い香港で何とか一花咲かせようと企みながら早6年。座右の銘は「生きろ」。

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