香港在住日本人主婦が綴るリレーミニエッセイ Vol.121

2018/12/27

フォトジェニック香港 Vol.11

花火を見ながら年越しを迎える予定の皆様に贈る、
「こうすれば、花火撮影は上手くいく!」

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あっという間に年末!!!香港に来てからというもの、時間が経つのが早すぎて、瞬きしている間に1年が終わる。

そういえば、香港で暮らし始めるちょうど2年前、2013年から2014年に変わる年越しに香港旅行をしていて、カウントダウンの花火を観たんだっけ、なんて思い出しました。その頃は、まだ「星光大道(アベニュー・オブ・スターズ)」が健在で、尖沙咀プロムナードにブルース・リーなど映画スターたちの銅像が並んでいて圧巻でした。そんな華やかな銅像たち越しに打ちあがる花火は、本当に美しくて、またこの光景を観たいと潜在的に思っていたような気がします。

皆様、今年はどちらで年越しを迎えられますか?

わたしは、香港で年越しの予定です。圧倒的に旧正月の方が盛り上がりますが、西暦の年越しも楽しんでやろうと思います、笑。

そこで、今回は、花火を見ながら年越しを迎える予定の皆様に贈る、「花火撮影のコツ」です。夜景撮影全般に言えますが、ただボーーーッとシャッターを切っていても、なかなかよい写真は撮れません。でも、ちょっと意識するだけで、格段に素敵な写真が撮れるようになるので、ぜひぜひご確認くださいませ。

 

 

① 風上で撮影しよう

場所取りが一番大事と言っても過言ではない。花火撮影は絶対に風上!風下で撮影すると、流れてくる煙で花火がしっかり見えないなんてことも。風向きは天気予報で事前にチェック。

 

② できるだけ長くレンズを開けておこう

つまり、シャッタースピードを遅めに設定。そうすることで、花火の光を綺麗に取り込むことができる。一眼カメラなら、バルブモード(B)*が基本だが、マニュアルモード(M)でも可。その場合は、シャッタースピードを5~10秒くらいに。
スマホの場合は、「夜撮カメラ」などのバルブ撮影が可能なアプリがあるので、ぜひお試しあれ。

*バルブモード(B)
=シャッターを長時間開きながら撮影ができるモード。

 

③ カメラを固定しよう

シャッタースピードが遅いということは、それだけブレやすくなるということ。そのため、三脚+レリーズ*を用意するのがベストだが、なかなか花火にそこまで気合いを入れられない、もしくは、人混みで三脚撮影が難しいこともあるはず。その場合は、アナログですが、以下を意識して撮影するのがおすすめ!

  • 塀や石垣の上などにカメラを置いたまま撮影する
  • (そういった場所がなければ、)手すりなどに肘を固定して撮影する
  • (それもなければ、)カメラを両手で持ち、脇をしっかりと閉めて撮影する

*レリーズ=カメラのシャッターの開閉を遠隔で操作する器具。

 

でも、まぁ、実際、なかなか全て条件よく撮影なんてできないわけです、笑。招待いただいた観賞場所が風下だったとか、人混みの中で腕を上げないと花火が写らないだとか…そんなときには、敢えて観賞している人たちを主役にして雰囲気のある写真を収めてみたり、敢えて手ブレを使って個性的な写真を撮ってみたりしてもグー。みーーーんな同じ写真というのもつまらないですからね。どんな場所でも、どんな環境でも、どんな設定でも、自分の感性さえしっかりしていれば、素敵な写真は収められるということかもしれません。

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見事に風下での撮影。2万発の花火を、ものの20分ほどで一気に打ち上げるものだから、見えるのは煙ばかり。綺麗に撮ることはさっさとあきらめて、笑、その場の雰囲気を写真に収めました。

 

 


Profile

Sayaのプロフィール
香港でカメラマンとして活動し、主に家族写真の撮影を行なっている。香港が大好きで、街歩きをしているときが至福の時間。趣味は、カラオケ、ヨガ、そして、もちろんカメラ。みつ子とにゃんこ先生の飼い主。つまりは、大の猫好き。2016年より香港で生活。
ブログ:photogenic-hk.com

 

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