僕の香妻交際日記 第24回「香港の悲しみ」

2018/04/09

日本での悲しみと香港での悲しみでは、同じ悲しみでも少し重みが異なります。日本にいれば、近くに家族や友人がいたり、自分なりの気分転換がいつでもできたりするので、悲しみも比較的早く忘れることができます。

 一方香港の場合は悲しみが後を引くことが多いです。

その原因としては、頼れる友人や気分転換ができる場所が身近に少ないことが挙げられます。

前回、幸せとは身近にあるものと述べましたが、悲しみもいつも私たちのそばにいることを最近改めて痛感しました。

1「チョキ出せたの!?悲」

1.AEONで買ったベッドシーツがすぐ隣の一田YATAで70ドルも安く売られていたとき
AEONですでに定額の半額になっていて、流石に隣の一田でもこれ以上は安くなっていないだろうと高を括ったあげく、まさかの結果となりました。70ドルと言えば普段のランチ二回分に当たるので、さすがに笑顔も引きつります。

2.ATMでお金を下ろしたのにバンクカードだけ抜き取ってお金を抜き取るのを忘れてしまったとき
その後も全然気がつかず、電車に乗ってから思い出すという始末。急いでHSBCに電話し、防犯カメラを確認してもらったところ、幸いにも下ろされた現金は誰にも抜き取られず、しばらくしたのちに自動的にATMの中に回収されたとのことでした。

お金を下ろすときはお金に集中しましょう。 

3.ミニバスのバス停で先頭から17番目に並んでいる自分に気がついたとき
たいていのミニバスは16人乗りのため、17人目に並んでしまっている時点で、次の次のバスを待たなければいけないことになります。
ただし、もし次のミニバスが幸いにも最新モデルの場合は定員が19人になるのであなたも見事乗車できます。

4.オフィスで突然ケーキを渡されたとき
香港の企業で働いていると、時々、突然ケーキを同僚から差し出されます。ですが「あら、今日はあなた気前がいいこと」なんて呑気なことを言っている場合ではありません。このケーキには「今日がこの会社での最後の出勤日です」というお別れの意味があるのです。人によってチョコレートだったり他のお菓子だったりもしますが、いずれにしても日本には見られない、何ともウレカナしい習慣です。

5.妻に電話をしたら広東語で応答されたとき
普段は日本語で「モシモシ~?」と出る妻がいきなり「喂?」と広東語で電話に出た時には気をつけましょう。いや、気をつけてもすでに遅いです。この場合、妻のそばにいる誰かの何かが気に食わなかったか、私が何か過ちを犯したかのどちらかが考えられます。前者の場合は100%妻の意見に同意、相手が完全に悪いと同調し続けることで解決できますが、後者の場合は卒論並みのロジカルな説明を持って今後の課題、結論まで持っていかないと朝まで生テレビ状態になります。

日本人ですから、やはり日本の方が住みやすいのは間違いありません。
特に異国で悲しみを負えば負うほど母国での暮らしが恋しくなるものです。
それでも、小さな喜びを幸せと感じ、小さな悲しみをいとおかしと感じられる人は、香港での生活を楽しめると思います。

「悲しいとき~!手を出しているのにマットにお釣りを置かれたとき~!」

いつもここから(ワタナベエンターテイメント)、よろしくお願いします。

ではでは。

ルーシー龍

 

 

 

 

 

 

 

ルーシー龍(りゅう)
香港人妻との結婚歴3年目の日本人。沢木耕太郎の「深夜特急」を読んでチョン キンマンションに憧れて香港にやって来る。趣味は早く家に帰って妻と一緒に TVBのドラマを見ること。

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