僕の香妻交際日記 第19回「異彩を放つ5つの広東語」

2018/01/15

香港で映画を観ながらつくづく思うことは、読んで理解するなら英語字幕より広東語字幕の方が全然理解しやすいということです。英語はどっからどう読んでもアルファベットにしか見えず、何の話題についてかなのかが一目では分かりません。

一方広東語の場合は、パッと見ればそれだけで豚なのか鶏なのか、はたまた魚なのかが何となく分かります。ただ、このパッとだけでは日本人にはよく分からない、または誤解してしまう言葉も広東語にはたくさんあります。なんせ、日本語と違ってひらがなやカタカナがありませんから、全ての語を漢字で表現しなければなりませんからね。

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1.細菌人
見るからにして不潔感が漂ってきます。で、どんな人かと思えば、国民的ヒーローの永遠のライバル「バイキンマン」じゃありませんか!あまりに有名すぎて、その名前を聞いただけでは不潔感よりも愛着感が湧いてしまっていましたが、漢字名(広東語版)を見て改めて悪い奴だと気がつかされます。

2.雌激素
直読みすると「めすげきそ」。漢字の見た目と読みにかなりのインパクトを持っていますが、意味は女性ホルモンです。そう言われてみればそんな感じがします。

3.手袋
「てぶくろ」かと思いきや、かばんでした。広東語のてぶくろは「手套sau tou」です。KFCでプラスチック袋をもらおうとして「手袋sau dai」と言うとプラスチックバッグが出てくる(かもしれない)のでお間違えのないように。

4.西班牙
日本語ではまずありえない漢字の組み合わせですね。漢字からでは意味の検討すらつきません。ただ、スポーツニュースを観ているとよく出てくるのですが、これは広東語で「スペイン」の当て字になります。サッカーニュース(特にW杯やEURO杯)を観ているといろんな国名が出てくるので本当に広東語の勉強になります。(全然役に立ちません)

5.牛津
牛久(大仏で有名)という町が茨城県にありましたが、牛津は牛久よりも世界的に有名な大学があることで知られています。そう、オックスフォードです(牛津からオックスフォードは想像できないっす!)。oxは雄牛という意味なので言われてみれば…ですが。ちなみに同じく名門ケンブリッジ大学、こちらは劍橋大学。劍(剣)は日本語読み(ケン)、橋は英語(bridge)?というケインコスギ的な組み合わせ。

私たち人間も見た目が93%!なんて言われることがありますが、見た目だけでは分からない時だってあります。それと同じように広東語の漢字は日本人にとって見た目で120%!のときもあれば、全く見当違いの時もある…ということを言いたかっただけでした。

「僕がどんなに君のことを好きか君は知らない」

郷ひろみ、よろしくお願いします。

ではでは。

ルーシー龍

ルーシー龍(りゅう)
香港人妻との結婚歴3年目の日本人。沢木耕太郎の「深夜特急」を読んでチョンキンマンションに憧れて香港にやって来る。趣味は早く家に帰って妻と一緒にTVBのドラマを見ること。

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